本大好き
秘蔵書、愛読書を紹介します
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民俗学の方法
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No.2015008 2015/11/17
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帯に書かれている通り、柳田国男の民俗学を、20世紀末の情報化社会という状況を鑑み、目的と方法を再検討した書籍です。 |
日本民俗学概論
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No.2015007 2015/11/18
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柳田国男による日本民俗学を引き継ぎながら、1960年代以降の日本の実情を考慮した民俗学の概論書です。 現代の民俗学の方法論とは微妙に異なっているかも知れませんが、20世紀後半の日本民俗学を理解するのには、最適であり歴史的な書籍です |
民俗研究ハンドブック
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No.2015006 2015/11/18
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民俗学の研究が、柳田国男以降、何を焦点にどのように進められ、何が今後の課題として残されているかを各分野ごとに詳細に明らかにした本です。(裏表紙より) 1970年代の、中心的な民俗学者たちによって編集された民俗学研究に関する方法論をまとめた書籍です。 民俗学史を研究するためには重要な書籍です。 |
「20世紀民俗学」を乗り越える
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No.2015005 2015/11/12
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2010年7月31日、東京大学東洋文化研究所で開催された、現代民俗学会の研究会「《『討論》福田アジオを乗り越える-私たちは『20世紀民俗学』から飛躍できるのか?」の記録です。 日本民俗学とは、「20世紀に柳田国男たちによって始められた日本土着文化の理解とその復興運動、そして、その学問化を進めた運動」と言われています。その、最終段階において、大きな業績を残されたのが、福田アジオ氏であることは、まぎれもない事実です。 その福田アジオ氏を迎え、現代民俗学会の雄である、菅豊東京大学教授をはじめとする若き民俗学者たちの討論会をまとめた本です。 21世紀の民俗学を考えるためには、必読の書です。 |
老子・荘子
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No.2015004 2015/06/02
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江戸時代、徳川幕府の精神的な支柱は、儒教でした。それも朱子学。 現代でも、韓国は儒教の国と言われています。正義と孝行を基本とする思想。でも、現実のそこは、汚職と自分勝手な民族主義に汚染されたとしか感じられない国。儒教は本当に正しいのか? 儒教を相対的な差別の現況として否定した老子。それをもっと徹底して、運命を従順に受け入れる自然体を理想とした荘子。 読み直してみることにしました。 |
諸国道中大絵図
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No.2015003 2015/01/07
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江戸時代の末期に出版された、旅行用のガイドブック『大日本行程大絵図』に、『道中用心集』と、明治23年晩の『汽車に乗る人の心得』をまとめた本です。 大絵図は二種類、ひとつが下の写真で全国の大名家を全て網羅した行程大絵図。もうひとつが、『方角指南図』で構成されています。全国の全ての大名家と禄高が印刷されていて、興味深い地図です。 知人から頂いた本なので、どこで購入したのかは不明ですが、どこかの観光地の土産屋などで置かれていたのではと推察しています。 |
河童駒引考
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No.2015002 2015/01/02
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柳田國男氏の『河童駒引』を題材にして編纂された石田博士による本書は、すでに文庫本になっていますし、東京大学出版会からは復刻本が出され、それらも所有していましたが、今回、博士自信が出版した初版本を入手しました。 |
河童曼荼羅
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No.2015001 2015/01/02
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昭和32年に作者により限定出版として刊行された書籍を、復刻したものです。 河童を愛した火野葦平市が、河童について書いた、創作民話を始めとする各種文章や、絵、書などをまとめた本です。大判であり、600頁に迫る大作です。 |
河童とはなにか
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No.2014001 2014/12/19
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国立歴史民俗博物館に設置された『妖怪の世界』コーナーを構築するにあたり、開催された、『歴博フォーラム』の成果をまとめた書籍です。 河童についての、多角的なアプローチを基にした、これまでの妖怪研究を、判り易くまとめられています。 個人の河童好きが、趣味でまとまた本ではなく、民俗学手3期菜視点からまとめられています。 |
柳田國男全集13
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No.2013004 2013/12/27
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日本民俗学の創始者である『柳田國男』氏の全集、全32巻の13巻目です。 ・祖先の話 ・日本の祭 ・神道と民俗学 ・祭礼と世間 ・ほか短編 この巻に収録されている『祖先の話』は、昭和20年、空襲警報発令下、戦死しつつある多くの若者の魂の行く場を想い、仏教の生死観とは異なる視点で書き綴られたとされる、柳田國男祖先観の到達点と高く評価されています。 またこの論文は、後世の民俗学者、特に京都大学文化史学派に大きな影響を与えたとされています。 この本は、古書店で購入しました。 |
たべもの起源事典
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No.2013003 2013/08/15
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食文化史研究家の著者による日本における食べ物の名称に関するうんちく本です。 収録されている項目は1,300ほど。 食に関する民俗学的な研究は、まだまだ始まったばかりであることと、厳密な意味での公式記録(政治的な記録)がほとんど無いこともあり、いわゆる『伝XXXX』、伝聞が中心になるのは仕方が無いことです。よって、この本に書かれている内容も、研究者によっては、異論が有る物も多く含まれているでしょう。 この本は、著者が、お一人で全て書き上げているそうです。学会としては確立した内容を編集したものでは無いでしょう。 そんなことから、100%正確な記述では無いと思いますが、、そのあたりのことも理解したうえで、参考資料として活用したいと思っています。 |
宇治拾遺物語
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No.2013002 2013/04/03
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『日本霊異記』『今昔物語』に続く、健保年間に成立した鎌倉時代初期の説話集です。 分野ごとに、整然と編集されている『今昔物語』とは異なり、天竺から中国日本の仏教説話から、民話風の一般説話までが、自由な連想のまま編纂されています。 |
今昔物語集(本朝世俗部上巻・下巻)
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No.2013001 2013/04/03
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古い時代に編集された説話集です。 現代の民話を読み調べているうちに、古い説話集も読み比べて見たくなり、取り寄せました。 日本最古の説話集は、奈良時代から平安初期の説話を集めた『日本霊異記』であり、すでに読んでいましたので、今回は平安末期の説話集です。 今昔物語は、全31巻あったとされていますが、発見されていない巻が3巻あります。 全体は4部に分かれています。 ・天竺部 インド仏教説話 ・震旦部 中国仏教説話 ・本朝仏法部 日本仏教説話 ・本朝世俗部 日本の一般説話 本朝世俗部は、21巻から31巻とされていますが、天皇家に関する内容と推察される21巻は発見されておらず、この本は、22巻から31巻までを収録しています。民間の日常的な話題を扱っています。 |
徳川満徳寺 世界に二つの縁切寺
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No.2012007 2012/12/23
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縁切寺というと、鎌倉の『東慶寺』が有名ですが、実は、もう一つあります。それが、群馬県太田市徳川(清和源氏の源家の分家、新田家の又分家である徳川家発祥の地)の地にある、『徳川満徳寺』です。 東慶寺は、豊臣秀頼(豊臣秀吉の息子)の娘である千代姫(天秀尼)が入って幕府公認の縁切寺となりましたが、満徳寺は、千代姫の義母であり、秀頼の正妻千姫(徳川家康の孫)が入ったことにより、幕府に公認された縁切寺でした。 鎌倉の東慶寺の方は、明治以降、尼寺から普通の寺となり、現在も継続していますが、満徳寺は、徳川家没落とともに廃寺となりましたが、現在は、本堂が再建され、周辺敷地とともに、記念館となっています。 この本は、記念館名誉館長である、元専修大学法学部高木教授(江戸時代の法制度の研究者であり、世界でただ一人の縁切文書の専門家)による書籍です。 高木先生は、大学院在学中に、廃墟同然だった満徳寺跡を調査、奇跡的なことに、縁切寺当時に、幕府から派遣されていた役人の子孫が、近くに、地元の名家として存続しており、膨大な資料や文書が保存されていることを発見、一生の研究テーマとして現在に至っている研究者です。 『三行半』一通で、簡単に離縁できた、男性中心の婚姻制度だったとのイメージは、間違いだったという事実は、膨大な量の縁切文書の研究により、高木先生が発見されたとのこと。意外とドライな江戸時代の離婚事情。この本を読むと、江戸時代のイメージが変わると思います。 出版元の『みやま文庫』は、珍しい出版社です。会員制であり、地域の文化を、それぞれの専門家に依頼して出版(会員に配布)する個性的な出版元です。 |
日本民俗学入門
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No.2012006 2012/09/25
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柳田國男氏が、弟子とも言って良い関敬吾氏との共著(実際は、ほとんど関氏の書いたと理解されている)による、歴史的な書籍です。 出版されたのは、昭和17年、そうです、太平湯戦争の最中です。 インターネットの書籍通販サイト『日本の古書』で購入しました。 ちなみに、この本は、初版本です。 本書の序によると、「民間伝承の会」が、毎週1回、民俗学講座を開催していたそうです。そんな活動から、民俗学手帖を目指して、民俗学とは何かを(当時はまだ、『民俗学』という言葉すら、一般的ではありませんでした)、編纂しようと思い立って書いたと述べられています。 本体に白いハトロン紙によるカバーが付いています。伝統的な古書店で古書を買うと、なぜか、このようなカバーが付けられています。古書店の習慣なのでしょう。 |
柳田國男全集28
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No.2012005 2012/09/05
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日本民俗学の創始者である『柳田國男』氏の全集、全32巻の28巻目です。 ・郷土生活の研究法 ・民間伝承論 ・女性生活史 ・文化運搬の問題 ・文化と民俗学 今回、この本を入手(古本のネット通販を使い、長崎の古書店から取り寄せました)したのは、日本民俗学会の学会誌の最新号、第270号の特集が、『口承文芸』だったからです。特集を読むうちに、口承文芸に関する、原点である、柳田國男の論文が読みたくなったのです。 私がそもそも、河童に関心を持ったも、民話や伝承文学に興味を持ったことからでした。 柳田民俗学における、口承文芸の経典ともいえる論文が、『民間伝承論』です。 しっかりと勉強するつもりです。 |
源氏物語(全六冊) 山岸徳平校注
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No.2012004 2012/07/03
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源氏物語は、谷崎潤一郎による訳本を読んでいましたが、原典では読んでいなかったことから、岩波文庫に収録されている、山岸徳平氏の注釈付きの本を読むことにしました。 各巻きごとに、光源氏の年齢と、登場人物の相関図が掲載されていて、便利です。 物語としての、ストーリーを読むのならば、訳本でも良いと思いますが、美しい、日本の『言葉』を体験するには、原典を読むしかありません。 現在でも売られている本と思いますが、今回は、1995年頃に出版された古本(開いて読まれたような痕跡はありませんので、新古本でしょう)を購入しました。本代と送料と、振込み手数料を加えても、3,270円と、新品での購入(おそらく、5千円強)よりは、格安での入手でした。 |
狂言のことだま
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No.2012003 2012/05/19
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大蔵流狂言方、四世の山本東次郎氏(人間国宝)が書かれた、狂言の『ことば』に注目した書籍です。 T:能と狂言 U:狂言という心理劇 V:間狂言の役割 W:三番三 狂言の概略の説明から、技能を修得するための訓練の内容、主要な狂言のせりふの部分の解説を、心理描写表現を着目して解説しています。 群馬県太田市徳川にある、縁切り寺の『満徳寺』本堂で開催された狂言公演時に、お名前を書いていただいた、著者のサイン本です。 |
日本お伽集(全二巻)
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No.2012002 2012/02/20
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日本固有のお伽噺を、整理して保存しようと企画し、大正9年から出版された『お伽文庫』の復刻版を、東洋文庫として昭和47年に出版された本です。 著者の『森林太郎』とは、ご存知『森鴎外』の本名です。 このところ、昭和40年代後半の東洋文庫を集中的に読んでいます。 当時の私は大学生でした。ただ、工学部の学生でしたので、手にすることは無かった分野の本でした。それを、今になって、学生時代に戻ったように、読んでいるのですから、自分でも不思議ですし、面白いとも思っています。 |
東都歳事記(全三巻)
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No.2012001 2012/02/20
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江戸末期、有名な『江戸名所図会』の著者である斉藤が、雪舟の弟子である、絵師長谷川雪旦と組んで描いた、江戸の年中行事を、歳事記にまとめた本です。 平凡社の東洋文庫として、1970年から三回に分けて出版されました。おそらく、初版だけしか印刷されなかったと思われます。 実はこの本、校注がすばらしいのです。 国文学者であり民俗学者でもある、朝倉治彦氏が執筆しています。 江戸末期の寺院や神社、祭りをはじめとする民間の行事が、詳細に解説されています。 |
ポップス ボイス トレーニング
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No.2011011 2011/12/17
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ボイストレーニングの本というと、身体能力を高める必要からか、エクササイズの本と間違うくらいの体操本が多いですが、この本は、CDに録音された音と、その楽を中心に構成されています。 身体つくりよりも、音つくりを中心にしたボイストレーニング指導書です。 |
日本音楽入門
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No.2011010 2011/12/17
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日本音楽や演劇、舞踊などを、古代から現代まで、左右見開きの形式により、右のページに解説、左のページを図解にしてわかり易く説明した入門書。 図のみならず、写真も豊富に掲載され、解りにくい邦楽の世界を知るには最適の本です。 |
ヤング・ジャパン
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No.2011009 2011/12/14
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江戸時代末期から明治時代にかけて、横浜や東京に住み、新聞発行事業や、講演活動を行った、スコットランド出身の英国人が、横浜と江戸(東京)での経験を記録した本です。 東洋大学の、東洋文庫として、全3巻で出版された本書は、現在では絶版になっており、古本としてしか入手できません(1冊2千円弱程度) 初代英国大使の、オールコックの日記とともに、幕末から文型開花の明治時代の移り変わりを、外国人の目で見た、貴重な資料です。 なお、著者のブラック氏の息子は、日本で初の外国人講談師として、明治中期から大正時代にかけて活躍しています。 |
柳田国男-物語作者の肖像
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No.2011008 2011/12/09
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日本民俗学会の機関紙268号の書評に取り上げられていたので、読んでみました。 柳田国男の研究者である著者が、膨大な量に及ぶ柳田国男の著作を分析した結果をまとめ上げた本です。 柳田国男の研究とは、そのまま、日本民俗学の研究に他ならず、その思考の足跡が、精密に整理されています。 第一級の柳田国男論であり、民俗学史の解説本でもあります。 |
真理のことば・感興のことば
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No.2011007 2011/10/03
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日本では、あまり知られていませんが、ブッダの教えを、詩にして現した本です。仏教の聖書たる本です。 日本では、経を中心(それも、漢語に訳された本を基にして、日本語に訳した本)にした仏教が、『権威的』に語られていますが、東南アジアの仏教国では、ブッダが、普通の庶民にわかり易く説いた、ブッダの仏法(日本の仏教は、日本人の高名な仏教者が確立した、近代宗教としての仏法が中心であり、ブッダの仏教を「小乗仏教」として馬鹿にし、自分たちの仏教を「大乗仏教」と呼んで尊び、ブッダ伝承の東南アジア仏教を卑下していますが、それは間違いです)が、いまでも伝えられており、それが、この本です。 平易な言葉で、「煩悩」への決別や、「空」の考え方などが、語られています。 日本と中国以外の仏教国ではもちろん、欧米でも、この本こそが、仏教であるとされています。 仏教国の日本です。日本仏教は、それなりに洗練された優れた宗教であることは事実ですが、素直な仏教の形もある。それを、教養としてでも、一度は、読んでおく必要があるのではと、私は思っています。 |
易経(上・下)
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No.2011006 2011/08/19
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言わずと知れた、四書五経の一つ『易経』です。
アマゾンに、上巻と下巻を注文したら、下巻だけが先に送られてきました。よって、まだ、読み始めていません。 もちろん、占いの本です。しかし、占いとは距離を置く立場の孔子(論語には、占いや神や霊魂の存在などは、『敬って避ける』としています。ようするに、儒教としては扱わない。)が、書かれている卦の説明文章について、古来の叡智を結晶させた哲学的価値の有る文章であると認めたことから、儒教の経典になったとか。 金谷治氏の名著『易の話』を先に読み終えました。読んでも解らないことは承知で、読むつもりです(^ム^;) |
日本の女性天皇
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No.2011005 2011/06/05
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日本の女帝は、これまで、適当な男性の天皇が選ばれるまでの『中継ぎ』であると理解されていました。
しかし、専修大学教授である荒木敏夫氏は、これを、違うと主張します。6世紀末から8世紀末までの200年間に、八代の女帝が存在します。 その在位期間の合計は92年です。中継ぎのはずはない。 まったく新しい視点から、女性天皇を正当に評価する。それが、この本の中心的なテーマです。 |
大江健三郎全作品
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No.2011004 2011/05/27
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大江健三郎氏は、現在でもご存命ですが、なんと、45年も前に、全作品集(もちろん、その時点までの全作品)を出版しています。
一般に全集は、お亡くなりになってから出版されるのが通例ですので、まさに異例の作家です。 そんなことから、カミュの次は、一転、現代作家の作品をまとめて読むことにしています。大混乱(^ム^;) |
カミュ全集
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No.2011003 2011/05/27
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夏目漱石全集を読み終え、次にとは、このカミュ全集を読んでいます。
出版されたのは、夏目漱石全集の翌年からです。 明治の文豪の次が、フランスの作家。しかも、不条理の作家ですから、はっきり言って、ちょっと混乱しています(^ム^;) |
三くだり半
からはじめる古文書入門 |
No.2011002 2011/05/27
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縁切寺満徳寺資料館の館長であり、専修大学の教授でもるあ高木先生が、その豊富な経験から、古文書を読み下すコツを丁寧に解説した本です。
そもそもは、法学者の先生ですから、古文書解読は専門ではないのですが、江戸時代の法律や、離婚の手続きなどを研究する関係から、集めた古文書を読むことが多かった。そんな実地の体験からの入門書です。 なおこの本は、満徳寺資料館で開催されている、古文書解読勉強会のテキストでもあります。直接、高木先生からレクチャーが受けられるのです(^0_0^) |
THE KAPPA
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No.2011001 2011/02/20
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2010年に開催された、四万十川でのカッパ造形大賞の作品集です。
伝統的なイメージの河童から、最近流行のユルキャラ系やかわいらしい河童、怖い河童など、多数の作品が掲載されています。 現代人の河童のイメージは、この本の中に、その一端を覗き見ることができます。 |
夏目漱石全集
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No.2010008 2010/09/13
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1971年からの配本開始ですから、40年ほども前に出版された、夏目漱石の全集です。
ご他聞に漏れず、この種の全集は、書斎の、書棚の飾りです。買うだけで、まずは読むことは無い(^ム^;) とはいっても、そこはそれ、リタイヤしてヒマな私ですし、読むに越したことは無いと決意し、第1巻『我輩は猫である』から、読み始めました。 読み始めてページをめくると、出版された当時にも(1971年11月15日の日付があります)読みかけてはいたのでしょう、しおりの代用らしき、演奏会のチケットが差し込まれていました。 なんとそれは、上野の文化会館小ホールで開催されていた『巌本真里弦楽四重奏団』の、定期演奏会チケットでした。当時の私は、都内の大学に通う学生でしたが、定期演奏会の会員でした。懐かしい(^0_0^) |
日本霊異記(上・中・下)
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No.2010007 2010/08/19
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日本書紀や古事記などと同じ時代の、日本最古の(奈良時代末期から平安時代初期)説話集です。
仏教が、ようやく一般庶民にも普及し始めた時代に編集されているので、仏教説話だけではなく、古代の神話に基づく説話も集録されています。 また、次の時代の『今昔物語集』に大きな影響を与えたことでも知られている書籍です。 |
フォトショップエレメンツ
30日でマスター |
No.2010006 2010/08/19
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機能が多過ぎ、使いこなしが難しい『フォトショップエレメンツ』ですが、主要な機能に絞って解りやすく解説した入門書です。
色やコントラストの調整だけではなく、あおりの機能や水平を正す機能、全体だけではなく、部分を修正する機能など、ちょっと信じられないほどの修正・補修機能を持つソフトです。 |
北斎漫画
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No.2010005 2010/05/02
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江戸時代末期の絵師『葛飾北斎』が表した図案集『北斎漫画』は、多数の版は刊行されています。
当時は、手軽な絵手本として売られていたのでしょう。国内にも多くが残っていますが、明治以後、海外にも多数が流出しました。それらが、ヨーロッパの画家たちに、大きな 影響を与えたことは、有名ですね。 本書は、1998年に出版された正本の方が、人物を中心に編集してあり、10年後に発行された続編では、風景や建物などを中心に編集されています。 正続の二冊で、ほぼ、北斎漫画の全貌を知ることができます。 |
放送大学2010年度1学期教科書群
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No.2010004 2010/03/21
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4月1日から始まる、放送大学の2010年度1学期用教科書群です。
今年から始まる新規科目分はまだ届いていません。私としては、今学期は、16〜18科目ほどを受講する予定にしています。 それにしても、教科書の値段が高い(ーー;)。 平均しても3千円程度です。教科書代だけでも5万円ちかくなり、年金生活者としてはちょっときつい。でも、正式受講ではなく、教科書を買うだけの自主受講ですから、 録画や録音の設備費や消耗品代以外は費用は発生しませんから、トータルとしては安いということでしょうね。 さてて、丸1年を経過しての3学期目の受講です。ガ・ン・バ・リ・ます(^0_0^) |
カッパの飼い方
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No.2010003 2010/02/14
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なぜか、漫画が続きました。
漫画雑誌ヤングジャンプに連載され、単行本も発行されている河童の人気漫画『カッパの飼い方』シリーズの最新刊です。 新シリーズのスタート号です。内容は、これまで発行されていた作品から、エピソードをチョイスした総集編になっています。 漫画の途中に、コラム記事があり、各地の河童名所などが紹介されています。そんな中に、河童の紹介サイトとして、このサイトの『河童大学』が紹介されています。 |
遠野物語
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No.2010002 2010/02/11
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漫画雑誌『ビックコミック』に、23回にわたって連載された、遠野物語から題材をとった漫画集です。
河童については、『駒引き』を収録しています。 一読しての感想ですが……。 柳田國男が大き過ぎたのでしょうか。ストーリーを、ただ漫画で描いただけと感じました。漫画家『水木しげる』らしさが、あまり感じられませんでした。 まあ、しかたがないのでしょうね。 |
将軍綱吉と元禄の世
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No.2010001 2010/01/12
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2010年1月11日、普通の月曜日は休館ですが、この日は成人の日でしたので、開館しているはずと、久々に両国の江戸東京博物館に行ってきました。
6階の常設展示場の中、日本橋を渡って入った所に、この特別展示がありました。 徳川幕府四代将軍家綱と、その息子である五代将軍綱吉にちなむ特別展示です。 時代はまさに、江戸前期最大の文化爛熟期である元禄時代です。 将軍に関連する展示も良かったですが、時代を代表する近松門左衛門や井原西鶴の書物の、実物が見られたのが私には嬉しく思えました。 それにしても何故か、このところ、このページに掲載する本が、博物館の特別展示カラログに偏っていますね。読書用の本ではなく、見るための本が増えているということでもあります。 これは良くない。いえ、別に悪くは無いのですが(^ム^;)。 もっとしっかり、文章を読まねばなりませんね(このところ読んでいるのは、放送大学の教科書ばかりになっています(^ム^;) 蛇足ですが、江戸東京博物館は、長いエスカレーターで上り詰め、ドアを開け、日本橋を渡って江戸の世界に入るスタイルになっています。これはこれで良いのですが、場所が両国です。江戸時代の両国橋の東側、博物館のある場所は 江戸の外。両国橋を渡って江戸の街に入っていたのですから、あの橋は、日本橋ではなく、両国橋の方が良いのではなどど、考えながら入館しました(^0_0^) |
ユートピア
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No.2009029 2009/12/23
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たまたま、日本民俗学会の談話会がある日だったので、群馬県の寓居から東京へ行く日でした。
「招待券があるよ」言われて、いつもならば、昼前に出るのを、7時に出て日比谷に向かいました。 出光美術館の、企画展示であることは解ります。『ユートピア』、なんの特別展示なんだろう。思いながらの参観でした。 思いもかけず、とてもすばらしい、二つの出会いがありました。 一つは、「狩野探幽」の『周茂叔林和靖図屏風』、もう一つは「酒井抱一」の『十二ヶ月花鳥図貼付屏風』です。 どちらも、もとより有名な絵です。知っていた絵です。ほとんど、ついでに行ったような美術館で、このすばらしい絵に会えるとは思ってもいませんでした。 心が幸せになる。また一つ、体験をしました。 |
東北歴史博物館展示案内
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No.2009028 2009/11/13
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宮城県多賀城市にある東北歴史博物館の常設展示品のカタログです。
多賀城は、平安時代、陸奥の国の国府が置かれていたところです。その姿を詳細に説明しているのが、この歴史博物館の特徴です。 |
特別展:鹽竈神社
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No.2009027 2009/11/13
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宮城県の塩釜市にある『塩釜神社』について、東北歴史博物館が行った特別展のカタログです。
神社の由来や、伝わっている文書や絵図、伊達家が、代替わりするたびに献上した太刀などが、豊富な図録として掲載されています。 博物館見学の楽しみの一つは、参観した時に開催していたのではなくても、過去の特別展などに関する詳細なカタログが販売されていることです。 興味のあるテーマの特別展カタログは、必ず買うことにしています。 |
井上円了・妖怪学全集 全6巻
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No.2009026 2009/10/05
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東洋大学の創立者であり、仏教哲学者でもあった井上円了博士の膨大な著作『妖怪学講義(1巻〜3巻)』を始め、妖怪に関する著作を集体系した全集です。
おそらく、近代日本における、妖怪研究の最初の第一人者である井上円了氏は、江戸時代に生まれ育った幼少の頃から、妖怪が大好きな少年だったそうです。それが、明治時代となり、近代日本の風潮 (日本にあるようなものはすべて西洋にある。日本的にしか無い、日本的なものなどはすべて迷信であり、西洋の学問で解明ができる)の影響を強く受け、妖怪現象は、全てが勘違いや迷信であり、 科学技術によって解明できると確信した人でも有りました。 妖怪大好き人間から、妖怪大『否定』人間に変身した方と言われています。はたしてそうだったのか。この全集を精読読破すれば、はっきりとするでしょう。 2009年度の日本民俗学会年会は、渋谷の国士舘大学本校で開催されました。会場では、民俗学に関する出版社が多数出店しており、その会場で見つけて衝動買いしました。 なにしろ、部数の多い全集ですので、支払いもともかく、重くて持ち帰れず、近くのコンビニから、自宅へ宅急便で送りました。 |
江戸諸国百物語
(東日本編・西日本編) |
No.2009025 2009/09/12
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江戸時代に流行した怪談奇談の絵物語集を、地域別に整理した本です。鳥山石燕の絵が多いのはちょっと残念(画集をすでに持っているので)ですが、それ以外にも多数の絵物語から色刷りの絵が
多く収蔵されていましたので購入しました。
一般にポピュラーな、どれも過去に見たことがあると感じる絵が多いのは事実ですが、これだけ集めるのは大変ですし、見る方としては図鑑的に見られるので便利な本です。 |
日本と西洋の妖怪比べ
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No.2009024 2009/09/11
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日本を代表する妖怪である『河童』や『山姥』や『天狗』などと類似した妖怪が、西洋にもきっとあるのだろうと思っていましたが、身近に資料も無く、解らずじまいでした。
ふらっと立ち寄った図書館で見つけたのがこの本です。まさに、私が欲しかった情報(研究)が、この本にはありました。著者の方は、1911年生まれとのことですので、 ご存命ならば百歳近い方です。私と同じく日本民俗学会会員であり、元は東京都立高校の先生だった方のようです。 私は、図書館でよい本を見つけると、とりあえず借りてきてから、自宅でインターネットを使い発注することにしていますが、この本は、残念ながら出版元で絶版に なっており、入手は出来ませんでした。 古書店のネットでも探しましたが見つかりませんでした。しかたがないので、私的複製の範囲を利用し個人コピーをしました。 |
和歌とは
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No.2009023 2009/09/09
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このところ、定型詩に興味がわいています。
かつて(と言っても数十年以上も前ですが)、俳句や和歌などの定型詩を、古臭いものとして、自由な形式で俳句を読むことが流行ったと記憶しています。 山頭火などの俳句は、今でも新鮮に感じます。 なぜ新鮮に感じるのか。それは、定型ではないから。単純にそう思っていました。それが、最近になって、感じ方が変わってきました。 もちろん、定型ではない、それら自由形式の詩も好きです。ただ、定型が古いとは思えなくなったのです。 そもそも原始的な詩は、形式なんて無かったのではないか。それが、文芸として完成する過程で定型化した。つまり、定型こそが『新しい』のではないだろうか。 単純に沸いてきたそんな気持ちをベースに、改めて定型詩を勉強中することにしました。 |
江東区中川船番所資料館
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No.2009022 2009/09/05
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江戸時代、利根川から中川を通り、小名木川を抜けて北関東の物資が隅田川へと運ばれていました。
そんな船荷や通行する人を管理するため、中川と小名木川が交差するところに、船番所(関所)が設置されていました。その跡地に『中川船番所資料館』が建てられています。 このカタログは、その常設展示物を紹介する本です。 |
高山彦九郎の実像
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No.2009021 2009/09/05
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群馬県の郷土誌である『上州路』(すでに廃刊)の出版社が、没後200年を記念して特集版として作成発行した本です。
群馬県の細谷(現在の太田市)で生まれた、旅する尊王思想家であった高山彦九郎は、英雄から反動の思想家として指弾されるまで、本人とは無関係な政治社会によって翻弄された思想家でした。 その実像を、豊富な資料によって解明を試みた本です。ただし、あくまでも雑誌の形式なので、複数の著者によるテーマごとの共同執筆です。 |
高山彦九郎読本
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No.2009020 2009/09/05
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かつて、天皇中心の明治政府のもと、尊王の思想家、旅する思想家、そして、幕末の偉人として取り上げられ祭り上げられていた『高山彦九郎』は、第二次世界大戦後の世相の変化と共に忘れ去られた人物です。
その没後200年を記念し、郷土である群馬県(太田市)で小学校の教職員であり、地本史の研究家であった著者がまとめた伝記であり人物記です。 |
特別展 福神の世界
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No.2009019 2009/09/05
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川による運送で栄えた松戸です。宝船や恵比寿信仰が盛んだったようです。
そんな絵や置物などを中心に、祭りなども取り上げた特別展が開催されました。資料として編集されたのがこのカタログです。 |
川の道 江戸川
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No.2009018 2009/09/05
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松戸市内を流れる『江戸川』の歴史的な変遷と、変化する松戸の姿を取り上げた特別展が開催されました。
展示会のために作成されたカタログです。 |
大名の旅
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No.2009017 2009/09/05
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千葉県の松戸市は、水戸街道の宿場でした。
大名行列などの公式な通行者のための宿泊施設として『本陣』や『脇本陣』が整備されていました。 そんな様子を、絵図などの資料と、本陣に残されている調度などで紹介する企画展が開催され、これはそのカタログです。 |
百鬼夜行の世界
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No.2009016 2009/08/27
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佐倉市にある『国立歴史民俗博物館』で開催された特別展示『百鬼夜行の世界』のために作成された館内販売のカタログです。
展示された現物だけではなく、現在伝えられている代表的な『百鬼夜行絵図』を精密なカラー写真に解説を加えて本になっています。 妖怪好きにはたまらない本ですよ。 |
新故宮との出会い
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No.2009015 2009/07/13
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台北の故宮博物館で購入したガイドブックです。
博物館収蔵品を、年代ごとに、焼き物や絵画、書などを紹介した本です。 |
御開帳
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No.2009014 2009/06/29
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今年は、7年に1度の善光寺御開帳の年です。
6月の28日、新潟旅行の帰り道に、善光寺に立ち寄りました。 思っていた通り、多くの観光客のため、本堂に入っても近づくための待ち時間は計算できないほど。秘仏も、遠くから厨子が開いているのが見えるくらいです。 そこで、本堂に入るのはあきらめ、全体の雰囲気を確認して境内の土産物売り場へ。 そこで、秘仏の写真が掲載されているこの本を購入したのです。 |
福島・会津の昔話し
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No.2009013 2009/06/21
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各地の『道の駅』に行くと、時々置いてある地域の昔話を紹介する冊子です。
この二冊は、安達の道の駅で購入しました。 |
毛越寺
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No.2009012 2009/06/21
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毛越寺内にて購入しました。
写真集ではなく、お寺の歴史を中心に構成しています。 |
中尊寺を歩く
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No.2009011 2009/06/21
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中尊寺内にて購入しました。寺の外観や庭は、自分でも撮影できますが、金堂の中や資料館内は撮影禁止です。そこで、これを買いました。
さすがはプロの写真ですね。実物よりも鮮明です(^_^;) |
遠野物語の世界
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No.2009010 2009/06/21
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遠野のみやげ物店に置いてあるのを見つけて買いました。
遠野物語に描かれている地域を、豊富な写真構成で解説しています。 自然がベースの遠野です。一度や二度の旅行では、春夏秋冬の遠野を経験することはできません。とりあえず、収録されている写真で我慢するのも方法ですね。 |
妖怪学入門
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No.2009009 2009/05/20
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東洋大学の創立者であり、妖怪学に熱心だった井上円了博士を記念した「東洋大学井上円了記念学術センター」から出されている、妖怪に関するエッセイ集です。
井上円了博士の妖怪感は、柳田國男のそれとはまったく異なり。一部の例外は認めるものの、妖怪やその元となる怪異現象などは、科学的に解明が可能であるとした上での妖怪哲学です。 この本に収録されているエッセイは、井上・柳田両先生の哲学を下敷きに、現代の感覚をもって描かれており、今、ふたたびブームとなっている妖怪について先駆的な内容が多く、興味深い本です。 |
南方熊楠
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No.2009008 2009/05/20
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南方熊楠は、柳田国男とともに、日本の民俗学の創始者の一人です。
ただし、長く海外に住んだ経験を持つことから、学問の方法やアプローチはまったく異なっています。 この本は、社会学者である鶴見和子博士により、30年ほど前に書かれた南方熊楠伝記であり南方熊楠論です。民俗学の方向性を考える上で、おおいに参考になる本です。 |
日本史総合図録
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No.2009007 2009/05/06
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中学生用の副教材ではないかと思います。
実は、使っていた吉川弘文館の標準日本史年表が20年前に買ったものなので、最新版を買おうと書店に行きましたが、見ると、ほとんど変わっていませんでした。 まあ、歴史がそんなに変わるはずはないのですけどね。 書店の同じ棚に見つけたのがこの図録でした。 歴史年表と歴史地図を簡略化して掲載するとともに、建物や文化財の写真を数多く掲載しています。これ1冊で実用上は充分ですが、吉川弘文館版の歴史年表と 歴史地図の3点セット(現行版では、歴史年表と歴史地図が合巻されているので、2点セットですが)は、歴史好きの状備品です。 しかも、驚くほど安い価格でした。教科書に順ずる本なので、印刷部数が多いからなのでしょうね。 1冊、購入しておくことをお勧めします。 |
日本書紀(上・下)
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No.2009006 2009/05/05
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720年に、古事記と同じく天武天皇の命により、舎人親王のもとに編纂された官撰の歴史書です。
正史ですので、『史記』の形式(本紀と世家【歴代天皇】による人間中心の表記)にのっとって編纂されています。 宮廷による正史ですので、全三十巻という分量もさることながら、文章も難解であり日本語訳を購入しました。 |
古事記
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No.2009005 2009/05/05
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712年に、天武天皇の命により編纂された日本最古の歴史書ですが、当時の正史(国家制定の史書)の形式である司馬遷の『史記』の形はとらず、出来事を
中心とした表記であり、形式上は、あくまでも私的な歴史書ということになると思います。
年代の記述などは、8年後に編纂された日本書紀とは不一致が多く、歴史書というよりは、神話や伝承を含む、一種の文学書と言っても良いと思います。 若い頃、目を通したこともあったのですが、改めて読み直そうと購入しました。 |
画図百鬼夜行全図集
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No.2009004 2009/05/05
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江戸時代、数多く描かれた百鬼夜行です。
そんな中で、狩野派の絵師であった、『鳥山 燕』による画集です。 |
日本妖怪変化史
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No.2009003 2009/05/05
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風俗史学者である著者による妖怪論です。
妖怪の研究としては、民俗学の観点から研究した柳田国男が有名ですが、この本は、大正十二年、柳田に先駆けて発表されていた妖怪論です。 |
妖怪の民俗学
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No.2009002 2009/04/04
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民俗学者である宮田登氏による妖怪学です。
妖怪をキーワードに、日本人の特異な精神構造、そこから生まれる目に見えない日本人独特の時間や空間観を探求しています。 |
誰も知らない語源の話
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No.2009001 2009/02/01
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日常使っている言葉の語源は知りたいものです。まあ、一種の雑学でもありますからね。
この本は、日本語学者である著者が、ちょうど辞書のように、単語ごとに意味や語源を解説しています。 ただ、日本語学として語源がはっきりとしている単語は良いのですが、はっきりとしていない単語については、著者の『意見』が書かれています。 どうしても、このような本を編集するとなると、百科事典的な内容になります。日本語の知識だけではなく、例えば「植物学」であったり「歴史学」であったり、語源が中国語であれば、「中国民俗学」の知識。 それが料理の名称ならば「料理学」や「料理史」などと、幅広い知識が必要であることから、『広辞苑』を始めとする著名な辞書や事典でさえも、しばしば誤りが指摘されることがあるほど、 編集は難しいものと思います。 本書も、夏野菜である『冬瓜』を、『秋に収穫して冬に食べる瓜』と書いたり、日本のオリジナルな名称であり、その創作者が自由に命名した名前を、 無理やり、中国語の類似する漢字を語源と決め付けるなど、思わず笑ってしまうほどの勘違いや間違いが有り、『誰も知らない……』ではなく、『あんたが知らない』と、 突っ込みを入れたくなる記述も多数含まれています(^ム^;) 本来この種の本は、それぞれの専門家が集まって編集するべきなのでしょうね。一人ではしょせん無理なのです。 とは言っても、なるほどど納得させられる記述も多く、通勤などの空き時間に、暇つぶしに読むには良い本だと思います。 |
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