MTR

香港の地下鉄「MTR」

 香港で住みつくのなら別ですが、観光客として香港を訪問する場合は、香港島の北部と、九龍サイドの南側が通常に移動する範囲です。このエリアならば、地下鉄(MTR)が安全で便利です。

 香港の地下鉄を運行する会社は1社だけ、それが、MTR社です。

 路線は6本です。香港島の北側の海沿いに1路線。香港島の中環を始発とし、大陸側に渡り、新界の南までの1路線。 日本人学校があり、日本人が多く住むノースポイントを始発にし、大陸側の東の沿岸までの1本。九龍地区の繁華街、 油麻地から九龍地区の東岸までの1路線。中環から歩いてちょっと、新しい香港駅から、海峡を 越え、ランタオ島の空港の近くまでの1路線の5路線に、香港駅から空港までの特別路線、エクスプレスを加えて6路線です。
 日本でも、電車を待つホームから落下し、死亡事故が起こることが時々ありますね。香港でも同じ、そこで、 香港のMTRは、主要な駅から、ホームと線路とを完全に透明な壁で覆う工事をしています。車両がホームに入ると 初めてドアが開き、乗り込むことができるのです。安全性と、空調効果と、二つのメリットがありますね。
 MTRの料金は安く、もっとも長い中環から新界のツェンワンまで乗っても300円弱です。
 料金は、駅の自動販売機で買う(以前はおつりがでませんでしたが、今はでます)か、複数の交通機関で使えるICカードの 「オクトパス(八達通)カード」が便利です。

  

 MTR社ホームページへ
MTR切符発券機  MTRの切符は、左の発券機で買います。

 まず、@画面に表示されている行き先の駅を指で押します。すると、A料金の金額が表示されるので、Bその金額以上の額を機械に入れると、C切符と お釣りが出てきます。古い機械の一部には、紙幣が使えない物もありますが、一般に紙幣も使えます。

 なお、切符は、左下の口から取るのですが、普通の自動販売機のように、お皿の上に落ちてくるのではなく、途中でひっかかっているような状態で出ます。

 切符(プラスティックのカードです。新しい物が発行されるのではなく、使いまわしですので、あまり綺麗ではありません)の乗っているステンレスの板を押すと、手の中に落ちてきます。
 判らないことなどは、サービス窓口で対応してくれます。

 一般に香港のMTRの乗車ホームーは、地下2階にあります。地上の入り口から階段で降り、地下1階が切符売り場や自動改札口になっています。 その下の階が乗車ホームなのです。

 サービス窓口は、改札口と同じ地下1階にあるのが一般的です。この窓口でも、オクトパスカードが買えますよ。
MTRサービス窓口

新線情報

 地下鉄路公司(MTRC)の新線計画が21日、行政会議で決定した。
港島線の上環駅からケネディータウンを結ぶ西港島線を2008〜2012年に開通させ、西港島線の寶翠園からサイバーポート、サウスホライズン、オーシャンパークを経て港島線の湾仔駅と接続する南区鉄路を建設する。北港島線(セントラル〜香港コンベンション・アンド・エキシビション・センター〜ビクトリア公園〜フォートレスヒル)は、西区およびセントラルの埋め立て地区の就業人口が減少傾向にあることなどから2008〜2012年の開通計画を2016年に延ばした。


エアポート・エクスプレス


  空港到着ホールほぼ中央、
  エキスプレス乗場への通路
 空港と香港島を結ぶ特別車両も、MTR社が運行する特急列車です。

 停車するのは、始発の「空港」、ランタオ島と大陸との中間になる「青衣」、普通の地下鉄との乗り換え駅である「ライキン」と、大陸側の繁華街、旺角に近い「奥運(オリンピック)」、尖沙咀近い「九龍」と海を渡った終点の「香港」です。

 車両は、普通のMTRのようなベンチシートの地下鉄型ではなく、二人掛けの椅子が並ぶ、ちょうど日本の特急列車のような豪華な車両です。

 椅子の前には、小型のテレビ画面が付き、香港の案内を放映していますよ。

料金表
 大人片道  大人往復  子供片道 
空港−香港駅100HK$180HK$ 50HK$
空港−九龍駅 90HK$160HK$ 45HK$
空港−青衣駅 60HK$110HK$ 30HK$


 なお、エキスプレスの料金と、3日間のMTR乗り放題を組み合わせた、旅行者用の特性オクトパスカードが発行されています。

 ・空港からの片道と3日間   220HK$
 ・空港往復と3日間       300HK$

 不定期ですが、キャンペーンとして割引料金が実施されることがあります。ただし、オクトパスカードの記録機能を使って割引になる ようなので、窓口で切符を買ったのでは適用されないことが多いようです。


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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木