香港の遊び場:九龍城跡地域

英国領のもと、警察権力もおよばない、悪の巣窟「九龍城」
その跡地周辺が面白い街になっています

九龍城公園内に残る砲台
 この情報も、最新号の「ペリカンだより」からの頂きました。

 19世紀後半から20世紀初頭、英国領の香港であっても、その警察権力が及ばない地域、それが城壁で囲まれた「九龍城」でした。

 かつては、ここに、3万人を超える人が住み暮らしていたとのことです。
 場所は、かつてのカイタック空港のすぐ北西。現在は公園になっています。

 そして、この公園と空港跡地とに挟まれた、櫛のように路地が並ぶ一角が、香港の庶民の食集まっている地域としても有名なのです。

 地図出典:香港街道大廈詳図(通用図書有限公司)
緑豊かな公園の中
南城門跡地
 かつての九龍城内には、潮州人が多く住んでいました。城が香港政府により解体された後、南側のこの地域に移り住む住民が多く、この街には、海鮮中心の「潮州料理」の名店が 多く建ち並んでいます。そんな中では、「創發潮州飯店(打鼓嶺道)」が有名ですね。そしてこのお店の向い側には、これも潮州式のお菓子店「和記隆餅家」もあります。

 また、この地域には、タイ料理店が多く並んでいます。香港でなぜタイレストランと思うかも知れませんね。

 アジア全域に、中国系の人たちが住んでいます。いわゆる華僑ですが、タイ華僑の多くが潮州系といわれ、その関係からでしょうか、この地域にはタイ華僑とつながりの深い 人たち、タイからの出稼ぎで香港に暮らすタイ人、香港人と結婚したタイ女性などが多く住んでいることから、こ地域には、タイレストランや、タイの食材店、雑貨屋、スパーマーケットなどが集まっているのです。

 そんなタイレストランの中で私がお気に入りだったのが、「金不換泰國餐廰」です。

 この地域のもっとも東側、カイタックロードに面したお店です。小さなお店ですが、いつ行っても満員でした。あらかじめ予約をするか、1時間くらいは待つのは覚悟で行くしかないでしょう。

 その代わり、味は本格的かつ超一流です。待っても食べる価値があるのです。しかも、お値段は驚くほど安くリーズナブルです。

 このお店のすぐ近くに、タイの食品や雑貨だけを扱うスーパーマーケットがあります。私はそこで、麺を茹でて湯切りをする笊と、タイ式のスリ鉢(タイ式では材料を「スル」ことは せず、先の丸い棒で叩き潰すので、「潰し鉢」と言った方が合っていると思いますが)を買って使っていました。

 この地域に行くには、尖沙咀からタクシーが便利です。と言うよりも、バスもあるのですが路線が解りづらく、観光客や外国人にはタクシーしか方法が無いでしょう。道が空いていれば10分ほどです。


 写真の一部は、「ペリカンだより」からお借りしました。印刷物からのスキャンニングなので、画質が悪いですが、ご勘弁ください。




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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木