ちょっと面白い、個性的な路地と街を紹介します
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@九龍:山林道(サンナムドウ)
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尖沙咀地区の北の外れ、九龍公園の北東にある警察署の向かい側、メインストリート「ネーザンロード」と直角に交わる路地が、「山林道」です。
この道、ずっと歩いて行くと、突き当たりは船の形をした大きなビヤバーがあり、道はそこで終わり。人は階段で下の道に下りることができますが、車は行き止まりです。
この裏通りが、ちょっと面白い通りになっています。
歩いて数分で行き止まる短い道ですが、日本料理屋が少なくとも6軒、韓国人が調理する本格韓国料理屋1軒と、これも本物のベトナム料理屋が2軒、香港で今流行りのマカオ風カフェが2軒、
中華料理は、本格海鮮広東料理の有名店の他にも数軒は並ぶ、インターナショナルレストラン街なのです。
その他に、日本人向のカラオケクラブが、少なくとも8軒(開店閉店の盛衰が激しいので、現在の数は不明です(^ム^;)、船のビヤバーを始め、小さなビアバーも数軒と、まさに、日本人向の歓楽街でもあるのです。
なぜ、日本人向かと言うと、この通りの名前「サンナムドウ」は、そのまま日本語式、カタカナ発音でも充分にタクシーの運転手に通じるので、行くのがとても楽なのです(^ム^;)。香港の地名は広東語なので発音が難しいところが
多く、何度も言っても解ってもらえないことが多いですが、ここならばダイジョウブですよ(^0_0^)
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九龍公園の北東の角、ネーザンロードの沿って建っている 「尖沙咀警察署」
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ネーザンロードから見た「山林道」
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A九龍:諸士佛台(キンバリーロード北の裏通り)
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地図は、@をご覧下さい
CHASERS
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ミラマホテルとその向かい側のミラマ商場とに挟まれたキンバリーロードを少し東に行くと、映画館に入る階段が左側にあります。その隣に細い坂があり、
突き当たりが「加多番」という日本料理屋です。その前から、スタンフォード・ヒルビューホテルの脇まで、キンバリーロードと平行に路地があります。
この路地には、「加多番」のほかにも、イタリア料理レストランが数軒(その内の一軒は、フィリピン人の老人バイオリン弾きがいて、セレナーデを弾いてくれます)に、
ワインとフランス料理のレストラン、トロピカル料理のレストランなど、おしゃれなレストランが並び、その間には、ビヤバーが数軒あります。その内の1軒が、私が常連
だった、ライブバーの「CHASERS」(2006.1現在、同店は閉店しています)です。今、大陸側で、若い香港人女性に最も人気の路地です。
ここにも、ビルの上層部の階ですが、日本人向のフィリピンカラオケクラブ「翼」があります。ショータイムなどもあり、若い日本人男性には人気の店です。
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ネーザンロードと直交する金巴利道(キンバリーロード)の中ほど、工事中のビルはミラマ商場の映画館、そのすぐ脇の
狭い上り坂を上がり、右に曲がると、この通りになります。
右側の緑色の看板のお店は、軽食のレストランです。
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B九龍:チャッハムウェイ
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ミラマホテルがある英語名「キンバリーロード」、広東語で「金巴利道(ガンパリドウ)」から、に抜ける路地が「チャッハムウェイ」です。
この通りは、香港人向のビアバーが10軒ちかくある他にも、ディスコやサウナまでが建ち並ぶ夜の裏通りです。この路地にも、日本人向のカラオケクラブ(韓国人ママの店が多く、どちらかというと中年男性向きです)が4軒ほどあります。ユニークなのは、韓国料理屋と奥でつながっているカラオケクラブ「韓国宮」ですね。お腹がすいたら、隣から「冷麺」の
出前が取れます(^ム^;)
香港人向(けっこう、若い白人の客も入っていますが)のビアバーは、そのほとんどがショットバーなので、注文した飲み物と交換でお金を払えばそれで済み、気楽です。簡単な食事もできるので、仲間とわいわい飲んで語り合うには
適当な形態の店です。
ハローインやクリスマスイブの深夜、年末大晦日のカウントダウンなどは、店から路地に出てきた若者達が、通りを埋め尽くし、みんなが仲間になって和気あいあいと騒ぎます。
袋小路ではありませんが、路地中が若い香港人や白人の男女で沸き返るので、警察官も見てみない振りなのです。ちょっとした広場のようになってしまう面白い路地です。
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C九龍:深水捗(シャンソイポウ)電脳街
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路地ではありません。ビルです。それも、実に汚らしいビルです。MTRの深水捗駅を降り、「D」の出口から出ると、正面左側の角が入り口です。
入るとすぐに、地下に降りる階段と、中二階に登る階段があります。地下は主にソフト(ほとんどがコピーです)とサイプライ品など、中二階はゲーム機やパソコン用の部品などの店が多く
並んでいます。
ソフトのコピーは、だいたいが1タイトル500円からもう少し安い程度です。パソコンソフト以外にも、映像ソフトも売られています。面白いのは、日本製のアダルトビデオ(一説には、
日本で市販されているビデオテープではモザイクで見えなくしている部分も、モザイクなしで映っているとのことですが、買ったことが無いので真実かどうかは定かではありません)を、VCDに
焼きなおして売っています。これも500円程度です。アダルトビデオマニアだったら、よだれが出るでしょうね。こんなにも種類があるのかと、驚くほどの品揃えです。
建物はまったく同じなのですが、角の入り口からは入らず、駅からそのまま真っ直ぐに進むと、左側に階段があります。そこを登ると、二階の売り場に出ます。こちらは、
マザーボードからCPUやドライブやモニターなど、パソコンを自作するための製品を売っている小さなお店が密集して入っています。台湾製や台湾メーカーの中国製の最新の
ボートや周辺機器を、安価に買うことができます。
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D九龍:ウォンポウ花園界隈
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尖沙咀の東側に、KCRの「ホンハム駅」があります。そこから、東に少し行った場所に、「ウォンポウ花園」と呼ばれる香港の中流クラス向の大団地があります。
その核になっているのが、この団地のシンボル、船の形の映画館の下にある、日系巨大スーパー「ジャスコ」です。
この地域には、香港の高名な美食家の「蔡」氏が、香港のB級グルメの名店を集めた屋台村のようなレストラン群や、わざわざ中国からの観光客が必ずと
言ってよいほど来るという「漢方薬センター」などがあります。
その他にも、隣接して海に面して建っている建物は、香港返還式典の時、出席する中国国家主席が泊まるために、わざわざ建設されたとされる、中国系の超高級ホテルです。
ここ、「ウォンポウ」は、新しい香港の観光名所になりつつある場所です。また、日本人が多数住んでいて(私も住んでいました)毎朝日本人学校のバスも船の前で生徒を乗せています。
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E香港島:灣仔ビヤバー街
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香港島のMTR駅、「灣仔」で降りて、北側、海側に出ます。そこから、1本北(海)側の通り(最も海側には大きな通りがあり、その1本、南側になります。路地ではなく、車が行き交う
ことができるそこそこ広い道です)には、白人向のビヤバーが並んでいます。道に面してオープンスタイルのショットバーから、ちょっとセクシーな女性達が接客するクラブの二種類があります。
香港の港に、米国や英国の軍艦が入港すると、この通りは、船から下りた水兵と、空路香港に来たのでしょうね、その家族達とで、すれ違うのにも身体を横にしなければならないほどに賑わいます。
お金にはシビアな白人たちを相手の店ですから、それほど高くは無く、もちろん、日本人の客もウエルカムですから、中国風ではないパブの雰囲気を味会うには良い通りです。
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F番外:通りの通称と正式名称
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香港の個性的な通り(街)には、正式な名称の他に通称があります。地図に載っているのは正式名称の方ですから、通称だけを知っていても見つけられませんね。
しかも、香港人が使っている通称ばかりではなく、日本人が勝手に使っているのではと思われるような通称も……。
そんな通称と正式名称を並べてみました。さて、どこにある通りだか、わかりますか?。これが解れば、あなたはかなりの香港中毒患者です(^ム^;)
通称
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正式名称(場所:地図記号)
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街の特徴
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海味街
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徳輔道西(上環:M1)
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乾物などを売る店が並んでいます。ただ、安いのか高いのか素人にはなかなか解りづらい。ぼられないように注意が必要ですよ
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女人街
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通菜街(旺角:M18)
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女性物商品を売る屋台が立ち並ぶ屋台街、日本人観光客には定番の大人プレイスですね
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波鞋街
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花園街(旺角:M19)
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女人街のすぐとなり、スポーツショップ、スニカーを扱う店が多く並んでいます。コピーも多いので要注意ですよ
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男人街
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廟街(佐敦油麻地間:M17)
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衣料品ばかりではなく、小物や玩具など、男性が好む商品を扱う屋台が多いところです
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金魚街
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通菜街(太子:M19)
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女人街の北です。歩いてもそれほど遠くはありません。熱帯魚やペットショップが並んでいます。熱帯魚など、驚くほど安いです
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雀仔街
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園圃街(太子:M19)
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鶯などの小鳥を鳴かせあう公園があります。いわゆる「新バードストリート」ですが、花屋も並んでいます
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猫街
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摩羅街(上環:M2)
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盗んできたものが売られているという俗説から「猫が捕まえたネズミを売る」=キャットストリートと呼ばれている通りです
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