香港で食道楽(中華料理)



香港で食道楽、その場所と内容(中華料理編) 気がつくまま、順次書いてゆきますね

 食べることは重要ですよね。海外を旅行する、海外に暮らす、まず、ホテルやアパートを決めたら、食事をする場所を 確保しなければなりません。香港在住時代の私は、自炊が中心でしたが、それでも、材料の買い置きが無く、買い物に行くのも 面倒な時などは外食をすることもありましたから、マンションを転居するたびに、周辺をリサーチしていました。

 それでは、香港で外食をするとしたら、どんなろころがあるのかを紹介します。

朝食・軽食「快餐店」

 休みの日、朝寝坊から起きた後の、遅い朝食と昼食を兼ねた食事や、夕方など、ちょっと軽く食べたな、そんな気分のときには、 軽食屋に行きました。

 中国独特の軽食屋は「快餐店」と書かれた看板をだしている店が多く、見ればすぐに解かります。店は小さく狭く、 テーブルが数台だけの店が普通ですが、テーブルが数十台も並んだ大きな店もあります。そんな大型店は、24時間営業も多く、深夜の夜食に便利でした。

 まあ、安い店なので、店員の態度はあまり良くは無い。ぶっきらぼうでブスっしていて、ただ注文を聞き、料理を運ぶだけ。そんな店員が多いですが、 そんなことは気にしない。なんでもお金に換算してそれなりにが、中国式ですから(^ム^;)

 麺類や定食類(トーストにハムエッグ、スープ麺とコーヒーなどのセット)、冷温両方の飲み物などが中心です。

 メニューは、壁に貼ってあったり、テーブルの上のガラス板の下に入れてあります。メニューを良く見ると、「朝食セット」とか「昼食セット」などと、 時間を区分したサービスメニューを設定しているところが多く、私が良く注文したメニューは「トーストに目玉焼きに牛肉ラーメンにコーヒー付き」。 値段は300円くらいが一般的でした。

 メニューは漢字で書いてあるので、なんとなく内容が解かります。中国の料理の名前の付け方は、素材と料理方法が並べて 書かれているので判りやすいですよ。まあ、イメージしていたものと違っても、 安いですし、食べられないものは出しませんから、何事も経験と、食べてみましょう。



 この「快餐店」は、特に香港の中心部では24時間営業の店が多く、夜食にも利用できます。お酒を置いている店もありますよ。



沙醤麺


 日本で「ジャージャー麺」と呼ばれているものに似ています。甘い味噌でひき肉を炒めたものが、麺にかけてあります。スープは別にでてきます。


紫菜四宝労麺


 ようするに、「付け麺」です。麺には、オイスターソースがかかっていますので、そのまま食べても、スープに通しても、どちらでも好きなように食べられます。


 私が行き付けだったお店のセットメニューです。
 左上に書かれているのが「早餐(朝食)」です。A,B,C,甲,乙の 5種類が書かれています。定額料金で$16(約240円)です。

 Aは、牛油方包(バタートースト)
    牛肉通心粉(牛肉入りのマカロニ・スープ)
    餐肉奄列(ハム入りオムレツ)
 Bは、沙■牛肉麺(サテーソースで炒めた
    牛肉の入ったラーメン)
    餐肉煎蛋(ハムエッグ)
 Cが、牛肉方包
    雪菜肉絲湯米(高菜と豚肉の細切りの
    入ったスープ・ビーフン)

 このメニューには、飲み物が付いていませんが、むしろ付いているのが普通です。
 この店の隣にも同じような店があり、 メニューの内容は似たようなものでしたが、飲み物(ミルクコヒー、紅茶、コーラ、オレンジジュース、牛乳、豆乳など)付きで $20でした。ただし、冷たい飲み物(凍=トンと発音します)の場合は、$1加算(凍飲加$1.00などと書かれています)のお店が 多いです。「トン、カフェー」などと注文します。
 香港は英語圏なので、コーヒーは「コーヒー」と発音するはずなのですが、一般的には「カフェー」と発音しています。始めの頃は、なぜ、 フランス風なのだろうと、不思議に思っていました。後で解ったことですが、別に、フランス風に発音しているわけではなかったのです(^ム^;)

 香港人に限らず、中国人も、外来語を漢字で書き表します。その漢字表記が定着すると、次は、その漢字を中国語(香港では広東語)で 読むのです。漢字表記によっては、元の外来語の発音とは似て非なるものになってしまうこともあるのです。

 ちなみに広東語ではコーヒーを「口編に加と、口編に非」と書きます。そしてそれを広東語で読むと、「カフェー」になるのです。 香港人が、コーヒーのことを「カフェー」と呼んでも、それはフランス語風に言っているのではありませんよ(^0_0^)
飲  茶

 日本では、「飲茶屋」というと、それ専門の店が多いですが、中国や香港では、普通のレストラン(大きな店が多い)が、 午前中から夕方までが「飲茶」、その後が普通の中華レストランに変わるところがほとんどです。
 そもそも飲茶料理で使われる材料は余り物なのです。正式な料理で使わない部分、日本の中華料理屋だったら、捨てる材料を使い、知恵で美味しい物に変える。食にはこだわる中国庶民のすばらしさです。
 店に入ると、まずテーブルに案内してもらい、お茶を指定します。判らなければ、日本人ならば「ウーロン茶」と、日本語で言っても 通じます。ただ、一般に香港人は「ボーレイ茶(中国ではプアール茶)」を飲むことが多いようです。私は、ボーレイ茶か、菊の花びらの お茶、「コッファー茶」に決めていました。
 客がテーブルに座ると、ウエイトレスは食器一式と細長い短冊状の紙を置いてゆきます。この短冊が最後に会計するときに使われるのです。
 料理はガスコンロを内蔵したワゴンに乗せて廻ってきますから、止めて、欲しい物を指差せばテーブルに置いてくれます。すると、さっき 置いていった短冊に印を押します。この数で会計をするのです。
 ワゴンはなかなか廻ってきませんし、店によっては、店の壁際に止まったまま客を待つスタイルのところもあるので、そんな場合は、 ワゴンまで、短冊を持って行って押印を受けて自分で料理を運んできます。

 日本で飲茶料理というと、シュウマイや饅頭などの蒸し物、練り物がほとんど、それが飲茶と思っている方が多いと思います。それは間違いです。 先にも書きましたが、余った材料の有効利用です、煮込みや炒め物、揚げ物、炒飯まであります。

 慣れないと、なかなか食べたい料理を手に入れずらいのが飲茶屋の欠点です。日本の飲茶とはメニューが違いますし、名前も解らない。でも、私たちは外国人なのですから、 ちょっとお行儀は悪いですが、近くの香港人が食べているテーブルに乗っている料理で美味しそうなものがあれば、ウエートレスを呼び、指差して注文するのも 方法です。

 これは私の実体験です。香港で暮らし始めた頃です。マニューが解らない。しかたがないので、廻りを見渡し、美味しそうな料理を指さしていたら、人の良さそうな香港人が、「これも美味しいよ」と、言っているのでしょう、 時分が食べている料理を指さしてくれました。香港人は、利害関係(ようするにお金ですが)が絡まない限り、世話好きの良い人達です。


 代表的なメニューの中から、私が好きだった料理を紹介します。写真が無いのが残念です。いずれ、取材に行って写してくるつもりです。

 料理名は、店によっても微妙に違う場合がありますので、参考と思ってください。

 ・蒜茸蒸肉排
  1センチ角くらいに小さく切った骨付きの豚肉を、にんにくや香辛料と蒸したもの
 ・蟹皇乾焼賣
  外側が黄色い豚肉のシューマイです。真中にかに味噌がのっています
 ・山竹牛肉球
  山竹は「ゆば」です。牛肉の団子とゆばを蒸したシュウマイです
 ・鮮蝦腸粉
  蝦のすり身を米の生地で巻いた、ちょうど生春巻きのようなものを蒸した料理です
  白い色でふんにゃりとしています。食感が独特です
 ・鮮蝦春巻
  春巻に蟹肉を入れ、油で揚げてあります
 ・叉焼包
  チャーシューパオです。甘い味付けのチャーシュー(豚肉の煮込み)を饅頭でくるみ、蒸した料理です
  ふっくらと蒸し上げ、いくらか割れて中のチャーシューがうっすら見えいるのが美味しいです
 ・鮮蝦餃
  蝦がコロッと中に入った餃子を蒸した料理です

 値段ですが、店の格によって変わるのでなんとも言えませんが、少なくとも、その店で普通の中華料理を食べるのと比べれば 安いですから、あまり気にする必要はないでしょう。ただ、お茶も有料ですし、テーブルチャージを取るのも普通ですので、一人とか 二人では、一人あたりはあまり安いとは感じないでしょう。5〜6人でワイワイ食べると、逆に、一人あたりは驚くほど安いと 感じるはずです。まあ、中華料理全体に言えることではありますがね。

 写真のお店は、尖沙咀の中央部にある「翠園酒家」ですが、2003年10月26日に行ったところ、閉店しており、店は貸し店舗になっていました。 良いお店だったので残念です。

 ただ、2004年末の情報では、場所を変えて同名のレストランが有るとのこと。正確な場所は確認していませんが、九龍側、尖沙咀には違い無さそうです。 次に香港に行ったときには、ぜひ、場所を確認し、写真も撮影してこようと思います。
 ウーロン茶はもちろん、ボーレイ茶やコッファー(菊花)茶が、日本で手に入るお店を見つけました。

 それも、インターネットで注文し、代金は商品が届いてからの後払いです。

 良質のお茶なので、スーパーなどで売られている中国茶のように安くはありませんが、品質は納得のできるレベルです。

 私は、ボーレイ茶とコッファー茶(実は、サービスで貰ったのですが)を注文し、愛飲しています。



中華での夕食や会食と、食事をしながら飲むお酒  

 ちょっと本格的な中華料理を食べようとなると、一人や二人だと、ちょっと困るのが香港です。本格的な中華料理は、一般には1品が3〜4人前の「大皿料理」です。 定食屋などでは、日本式の一人前という概念もありますが、家族や仲間と楽しみながら食事をするのが一般的な中国では大皿が普通なのです。

 そんなことから、人数が多いほど色々と注文ができます。つまりは、食べられる料理の種類が多くなり楽しく食事ができます。

 最適な人数はというと、レストランの丸いテーブルが、小さなものが5〜6人用、8〜10人用の中くらいがあって、大きいテーブルが 一般的に12人用ですから、この範囲が良いでしょう。13人以上になると、部屋を取って複数のテーブルを並べることになりますが、 テーブル間で料理の皿を交換したりするのは、マナー違反(香港では、一度も見かけたことがありません)ですので、テーブルが複数になったら、 テーブルごとに料理を注文するのがマナーですから、かえって食べられる種類が少なくなってしまいます。

 注文は、5〜6人くらいならば、料理を人数と同じ数だけ選び、その他にチャーハンか焼きそばを加えれば済むでしょう。ただ、全員が男性でお腹を空かせていれば、1〜2品を 追加すればよいし、女性が多くてあまり食べられないのならば、品数を減らせばよいのです。

 料理を選ぶ時に大切なのは、美味しそうだからと、メイン料理ばかりを注文しないこと。以前、医者をしている幼馴染が、家族を連れて香港に 来ました。私がアテンドをしたのですが、高校生のお嬢さんが、横浜中華街には良く行くので料理は知っているとのことだったのと、注文を任せたところ、彼女の知っている 有名な料理(ようするにメインの料理)ばかりを注文してしまいました。北京ダックに乞食鳥、ふかひれの蒸煮、などなど、これでは、バランスが悪く、 1品1品は美味しくてもすぐに飽きてしまいます。

 人数にもよりますが、数人ならば、メインは1品が2品、後は、野菜炒めや卵料理などの軽い(したがって安い)料理と、スープに、 日本人感覚の『ご飯』として、小籠飽(シャオロンパオ)などの饅頭や、焼きそばや炒飯を選ぶのがこつです。バランスが大切なのです。

 日本人観光客は、友人家族のパターンが多いらしく、店員は、日本人だと判ると、これは商売になるとばかり、メイン料理(とうぜん高い)を 次々に紹介しますが、無視しましょう。売り込んでくる料理ほど、店にとって利益の高い、逆に言うとコストパフォーマンスの悪い料理と いうことですからね(^ム^;)

 スープの注文には要注意です。たかがスープと思ってはいけません。中国人の感覚では、スープはとても重要な料理なので、高価な食材を ふんだんに使うことが多く、それだけ高い料理が多いのです。

 日本人の感覚でのスープは、味噌汁の代わりですから、高いスープは不要です。コーンスープなどの、安いスープ(私は、メニューを見て、 最も安いスープを注文していました)で充分です。間違っても、香港ではふかひれとツバメの巣を使った料理は注文しないように、最上級のふかひれとツバメの巣は日本ではなく香港に集まっています。 日本の値段の比ではありません。


 香港人にも人気のチェーン店「雪国」、写真は、ミラマ商場4階のお店です
 香港では、大きなレストランでは、日本語のメニューを用意していることが多いので、もし、中国語のメニューを出されたら、日本語の メニューが無いのかどうかを確認した方が良いです。

 中国本土のように、日本人とわかると、同じ料理なのに、値段表示がはるかに高く書いてある特別なメニューを持ってこられる(中国本土では常識のようです。日本人は金持ちなので、 数倍はふっかけるのが正しいことと思っているようです)ようなことはありませんから安心です。香港では、日本人でも香港人でも、欧米人にでも値段は同じです。
 香港人の人気投票で1位にもなったことのある、尖沙咀の「鴻星」です。
 モスクのある交差点を少し南に下がったところの路地の中にあります。判りづらいですが、ネーザンロードに添って大きな突き出し看板が出ています。
 このお店は、海鮮の広東料理ですので、少し高いですが、写真のメニューもあり、注文がしやすく、観光客にも人気のお店です。
鴻星

 食事にお酒は付き物ですね。私など、お酒を飲むために料理を食べているくらいですから(^ム^;)

 まずお酒の値段です。日本と香港とを比べると、最も大きな差は、香港はビールが安いということです。また、香港人はワイン(赤が普通です。白はほとんど見かけません)が好きですから、日本人以上に ワイン通が多く、普通のレストランでもかなり良いワインを置いています。ワインの値段は日本の値段と大差はないですが、良いものが置かれている だけ、注意しないと高価なワインがでてきてしまいます。日本人は金持ちと思われていますから、香港人とは1ランク上を勧めてきますから要注意です。 ウイスキーは、街で買うと日本よりも少し高いと感じていましたが、レストランでならば、大差はないでしょう。

 中国というと、紹興酒で代表される老酒が中国の酒と思っている日本人が多いですが、香港人はあまり飲まない(隣のシンセンでは良く飲まれていますので、 広東人が飲まないわけではないようですが、ワインが流行って飲まなくなったのでしょう)ので、置いていないレストランも多いです。ただ、日本人が好きな酒であると 知られているからでしょうね、日本人が良く行く店には置いてありますがこれも要注意です。ワインと同じで、安いものは、レストランで飲んでも1本が千円くらい ですが、良いものですと1本が数万円もします。注文するときには、必ず値段を確認しましょう。ただし、あまり安い老酒は、とても飲めたものではありませので、 最低でも5年ものくらいにしておくのが良いと思います。5年ものでしたら、1本3〜4千円くらいで飲めるでしょう。8年ものになるとずっと美味しくなりますが、その分だけお値段も張ります。

 まあ、ビールで始めて、老酒を少し、飲み足りなければ気分を変えてワインが良いでしょうね。中華料理には、赤のワインの味が良く合います。
予約について  

 香港の習慣でちょっと厄介なのがレストランの予約です。

 日本では、宴会でもない限り、予約をすることはあまりありませんが、大衆食堂は別として、香港では事前に予約をするのがむしろ普通です。

 予約をしないでレストランに行くと、一般に受付の店員(ちょうど講演会などで発言者の前にある原稿を置く台のような形のボックスが 入り口にあり、女性店員が一人常駐しているのが普通です)に人数を通知し番号札をもらい、番号を呼ばれるまで待ちます。

 仕組みは簡単ですが、マイクを使い、早口の広東語で数字を連呼をするので、慣れないと呼ばれても判りません。こんなときには、時々 この受付に行き、リストを見て確認(予約リストが紙に書いてあり、テーブルに案内すると線を引いて消して行くので、今現在、どの番号まで 進んでいるのかが判ります)が必要です。

 予約は電話で充分ですし、英語で可能ですから、ガイドブックなどを見て店を決めたのならば、電話をしておくのが賢明です。
費用の目安  

 収入や生活レベル、ようするに貧富において、日本の一般感覚では、ちょっと理解できないほど大きな差があるのが香港です。



 人口が多い日本ですから、総GDPはもちろん日本はアジアで最高ですが、一人当たりのDGPは、今年あたり、香港は日本を超します。貧しい人も多い香港であって、平均が日本を越えているのです。 香港のすべての消費について言えることですが、高額所得者の生活と、低額所得者の生活には、明確な区別があります。格差は日本の比では無いことから、それなりの生活ができるようなシステムができているのです。

 よって、高額所得者向の高級な、つまりは値段の高いお店と、低所得者を相手の安いお店の値段の差も、一般の日本人感覚では理解できないほど極端な差がありますから要注意です。

 大きく分けて3種類のレストランがあります。

 一つは、大衆向けの安いレストランです。ガラス張りで外から店内が見え、いかにも労働者風の男女や、若い人たちが客なので一目でわかります。こんなお店は安い。

 次が、一般的なレストランです。小さなビルの1階や商業ビルの中などに多く、香港人の家族や、観光客などが利用するレストラン。広い店内に多数のテーブルが散らばっている。壁際にはあまり大きくは無い個室も 用意されている、そんなレストランです。値段は日本と変わりません。

 最後は超高級レストランです。入り口からすぐにテーブルが見えない、1階には受付があり、混んでいるときの待合室にもなっている。客は、チャイナドレスの美女にテーブルまで案内をしてもらう。 そんなスタイルのお店です。そのようなお店でも、リーズナブルな値段のお店もありますが、紹介されたりして、値段のレベルが解っていて入るのならば別ですが、見た目がステキだからと、安易に入るのは危険です。 一人当たりの客単価が数万円、そんな店も香港では普通にあります。

 私が尖沙咀に住んでいた時、そのマンションの1階がこの超高級レストランでした。外から見ると、レストラン には見えず、階段を上がって2階が客室のレストランです。ここの名物は「フカヒレのおじや」なのですが、お金持ちの間でも、それを食べたというだけで話題になるほどの高級料理なのです。 なんたって、数人分の量ですが、日本円で10万円を超えるのですからビックリです。自分の住んでいたビルの中のお店でしたが、先輩から注意されていたので、けっきょく、一度も入りませんでした(^ム^;)

 超高級な店は、私もあまり行ったことがありませんし、ましてや、自腹では1度も利用しませんでしたので、値段が判りません(^ム^;) ここでは、2番目に書いた普通レベルの値段を説明します。

 メインの料理ならば、HK$200〜500(3000円から8000円くらい)程度、野菜炒めや卵料理、冷菜、炒飯、焼きソバ(炒麺)などは、 HK$60〜200程度が、普通のレベルです。いずれも、一人分ではありません。いわゆる大皿料理です。5〜6人で数点の料理を注文し、ビールを普通に飲んで、 一人当たりHK$200〜300台(3000円から6000円)くらいですから、日本で小料理屋で飲み食いするのとほとんど変わらないと思います。 横浜中華街などで食べる中華料理と比較すると、質も含めて半値くらいの感覚でしょう。横浜中華街は、店が立派なところほど、不味くて高いですからね(^ム^;)

 いずれにしても、メニューで値段を確認しておくことが大切です。日本人は、あまりお金のことを考えるのが恥ずかしいと感じる文化ですから、 このあたりの配慮が、どうしてもお留守になりがちですがね。実は、私も何度も失敗をしています(^ム^;)

 以上は普通の中華レストランの場合の相場ですが、私が好きだった「中華鍋(火鍋と看板に書かれています)」の場合は、ちょっと違っています。

 最初にスープを注文するのですが、これが、HK$40〜60(千円弱)くらい、鍋に入れる材料は、あきれるほど豊富に揃っていて、1品がKH$30〜HK$100 くらい、人数の倍くらいを注文すればまずは充分です。後は食べながら適当に追加するのがよいでしょう。一般の中華料理に比べると、 半値くらいで済みますし、スープを鶏がらのシンプルなものにしておけば、選ぶ材料によっては、日本の鍋料理とほとんど変わらない味になります。 中華料理は独特な香料がどうも苦手という方にはお勧めです。

 また、香港では、バッフェスタイル(日本ではバイキングと呼びますが、それは日本語です。日本で最初にバッフェスタイルの料理をだした東京のお店が「バイキング」という店名だったので、代名詞になってしまいました。よって、日本以外では通用しません)のお店、 (漢字では「自助餐」と書きます)の店も多く、一人の料金がHK$100くらいと安いので、若い人たちに人気です。日本のバイキングでは、持ってきて食べ残すのはマナー違反ですが、香港にはそんなマナーは無いようです。 食べ残してもなにも言われません(香港人など、大量に残して帰っていますから)から、気楽ですよ。

 まあ、安いだけ、味や質は、一品づつ注文する店と比べると差はありますけどね。


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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木