気ままにそぞろ歩き
新田一族の「反町館跡」

(群馬県新田町)


掲載日:2004年5月17日
最終更新日:2005年11月5日

 源氏武将の英雄中の英雄、八幡太郎義家の孫義重が、新田の庄を領有し、改姓して新田義重と名乗り、新田氏を起こしました。

 また、義重の弟義康が、足利氏の初代です。右の系図に描かれている通り、新田義貞も足利尊氏も同じくそれぞれの八代目。身内であり、ライバルであったと 思われます。

 ちなみに、義重の子義季が、徳川家の初代です。

 そして、新田一族が住まいした居城が、この「反町館跡」なのです。

 平地ですので、城といっても平城です。周囲を堀でめぐらし防備を固めた屋敷群でした。

 現在のここには、「反町薬師(照明寺)」が建っています。



 反町薬師の入り口です。異様に背の高い樹木が目立ちます。

 入り口の門の右側には、「新田義貞公古城跡」の石碑が建っています。


 敷地の西側は大きな藤棚がありました。


 城の防衛の要、掘割が今でも現存しています。


 広大な庭は、駐車場としても利用できます。


 反町薬師の本堂です。


 訪問したのが、ちょうど昼の12時だったので、突然、鐘の音が鳴り響きました。


 しかし、人影はありません。そうです、機械仕掛けの自動鐘打ち装置が取り付けられていました(^ム^;)


 鐘楼には、青と赤の狛犬が二個づつ四個取り付けてあります。


 



 本堂に近づいてみました。右隅に、竹箒を持った小坊さんの銅像が置かれていました。


 本堂の左側には、大きな広間を持つ建物があります。



 庭に建てられている神社です。



 本堂の左側に小高い丘があり、そこにも小さな社がありました。


 庭に建てられている水屋です。



 水を吐き出しているのは、青銅でできた見事なデザインの二匹の龍でした。


 薬師として繁盛しているお寺さんなので、古い城跡の面影がほとんど無いのがちょっと残念でした。しかし、良く手入れされた 庭や建物は見事です。生品神社が、ちょっとくたびれているのと、好対象でした。

写真撮影日:2004年5月15日


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