面白いものみっけ
(バックナンバー)2002年


No.25 タイ土産の時計    2002/12/24

 香港滞在中に、タイ人の知人のところに遊びに来ていた姉(どうも、夫婦喧嘩をして家出してきたらしい(^ム^;)が、ヒマだというので、家政婦のアルバイトに雇いました。

 部屋の掃除と、冷蔵庫の常備品の買い物を頼んでいましたが、時々は、タイ料理を造って冷蔵庫に入れ、帰宅後暖めれば 食べられるようにしてくれていたので重宝でした。

 帰国してから、お礼にと送ってきてくれたのがこれです。

 私も何度もタイには旅行に行っていましたので、これが空港の売店で売っていることは知っていました。花や木の実をドライにしたもので風景を造った時計です。

 特別高価なわけでもなく、なんということもないのですが、何となく気に入っています。そんな物ってありますよね。


No.24 江戸ぽち袋    2002/12/22

 これ、何かわかりますか?

 結婚式などのお祝いや法事のときなど、お金を裸では渡さない、必ず袋に包んで相手に渡しますね。日本の奥ゆかしい風習です。

 結婚式や法事などではなく、それほど大げさな行事では無い時や、今で言う「チップ」の感覚で相手に渡す「祝儀」などのときに、お金を入れる袋がこの「ぽち袋」と呼ばれる小さな袋です。

 江戸庶民、とは言っても、貧しい庶民ではなく、そこそこ裕福な町人の間で使われた風習でしょうね。江戸の文化について書かれた本などにも、ほとんどこの「ぽち袋」の記載は見たことがありませんが、 旦那衆は、オリジナルなデザインのぽち袋を発注し、その良し悪しに凝っていたと、東京下町の大先輩から聴かされています。

 また、近年では、芸者衆など、ちょっと粋なお姉さんや、花街遊びをする旦那衆が、好んで使いました。今でもこの風習は残っています。だから、今でも造られ売られているのですけどね。

 上段の左から3枚は、かなり古いものです。他の物は、現代の製品です。ほとんど、今から10年ほど前から、銀座の伊藤屋で購入した物です。

 すべて、和紙に、手彫りの木版で印刷されています。和紙を使わず洋紙を使ったり、機械印刷した物も売られていますが、そんな安物を使うのは「やぼ」。やはり、高くても(1枚、数百円から千円くらい)本物を使いたいと思っています。

 小さい正方形の物は、最近(10数年前だと思います)になって造られるようになった、コイン用です。

 大型のぽち袋は、私の趣味としてコレクションしている物の一部。日常に使っているのは、小さなサイズの物です。いつも財布の中に数枚は入れてあります(^ム^)


No.23 三國演義トランプ    2002/12/15

 中国後漢の末期、三国志で知られる蜀の首都であった「成都」に出張した時、時間に余裕があったので、三国志の英雄の一人、「諸葛孔明」の廟を 観光することができました。

 諸葛孔明は、この地で没したのでお墓があります。その場所が現在では公園になっています。

 将軍劉備に、三顧の礼で迎えられ、有名な「出師の辞(中国語では『前出師表』)」を書き、軍師としてその軍に加わったことは有名ですが、公園には、諸葛孔明の筆跡そのままが彫りこまれた石碑が建っています。

 記念にと、石碑の拓本を買いましたが、ついでに買ったのがこのトランプです。

 「三国志」とは、中国の歴史書の名前ですね。そして、「三国志演義」は、その史実を元に書かれた『小説』です。どちらにも、『志』の文字が使われているのですが、 なぜか、このトランプの箱には、「三國演義」とだけ書かれており、『志』が抜けています。意識して抜いたのか、間違って抜けてしまったのか、今となっては確かめ様もない。私の不思議の一つです。

 右側の写真がその全体です。左側は、エースのカードとジョーカーのカードです。さすがに、カードとしても強いカードなので、「諸葛孔明」も「劉備」も入っています。

 上左から「孫権」「曹操」「諸葛亮(孔明)」、下左から「漢献帝」「劉備」「司馬昭」です。

No.22 金銀の時計付き招き猫    2002/12/07

 招き猫は、江戸庶民の玩具から発展した商売の縁起物ですよね。ところが、中国人を中心にアジアに広がり、今では、どこでも見かけることができる、アジアン インターナショナルなオブジェになっています。嬉しいですよね(^0_0^)

 この時計が付いた金銀の招き猫は中国製です。香港の夜店で見かけて買いましたが、その後、観光客向の土産物店にも並ぶようになり、どこでも 買えるようになりました。

 時計の12時、3時、6時、9時のところには順に、「招寶財進」と印刷されています。宝を招き入れて財産の蓄積が進む、そんな意味でしょうね。 いかにも中国人・香港人らしい標語です。

 これを始めて見つけ、買ったのは、尖沙咀(チムサツイ)の北西、佐敦(ジョーダン)の西の屋台街「男人街」の店でした。値段は1個20HK$ですから、 300円強くらいでしたが、今年の年初に、尖沙咀の土産物店で同じ物を見つけましたが、倍くらいの値札が付いていました。

 香港には、これ以外にも、おそらく日本から注文を受けて作られたと思われる日本式の招き猫の横流し品と、中国的にアレンジされた招き猫が混在しています。集めて みるのも面白いかもしれませんね(^0_0^)


No.21 ボジョレーヌーボゥ
 2002/11/22

 飲んでみました、今年のヌーボ(^0_0^)

 21日に解禁され、翌日の今日、22日に飲めたのですから、まあ、好しとしましょう。

 日本産のワインの新酒は、先週すでに飲んでいました。新酒のワインを飲むのは今年2度目ですが、次元が違っていました。 必死で良いワインを作ろうとがんばっている日本のワイナリー関係者には申し訳ないのですが、いかんせん、味がまったく違うのです。

 ワインは、カルフォルニアワインは別として、一般に古いほど良いとされています。それを、新酒で飲むのは、その年の出来を確認するためですよね。 そんな意味で味わってみると、ちまたで言われているように、確かに今年のヌーボゥは、旨いワインになると思わせるだけの力強さを持っていました。

 気象条件でそのできが変わる葡萄を使って作るシンプルながら歴史の詰まった本場のワイン。どんなにがんばってもコピーはしょせんコピーなのですね。 こんなすごい新酒のワインを飲んでしまうと、日本でワインを作る意味があるのだろうかと、思ってしまいます。生産者には申し訳ありませんが。

 2002年産、この数字は、ワイン好きだけではなく、記憶するに価値有る数字ではないかと思いました。

 10年後にお会いするときは、高いのでしょうね(^ム^;)


No.20 端渓硯(すずり)  2002/11/21

 中国硯の名産地、端渓産の硯です。

 もっとも、古来より有名な名品としての端渓硯は、今ではもう生産されていないと人から聴いています。

 現在の製品は、かつての産地の近くではあるものの、違う場所のようなのです。しかし、古端渓ほどではないにしても、 硯として優れていることには違いなく、今でも盛んに生産されています。

 本物の端渓、古端渓を入手するとしたら、骨董品を買わなければなりません。書家の知人に言わせると、 半分擦り切れた古端渓でも、少々高価でも、やはり、古端渓にはそれなりの価値があるとのこと。懐具合が許せば、買うべきだと 言われていましたが、買わずに帰国してしまいました。骨董品(中国政府が正式に許可した輸出用骨董品には、特殊な蝋に 政府の許可印が押してあります。それが無いものは、偽物です。日本とは骨董品の定義が違うので、百年や二百年前の 物は骨董品ではなく、五〜六数百年前の物です)と言っても、買えないほどの値段ではなかった(10万円もだせば買えます) ので、買わなかったことを今は悔やんでいます。

 この製品は、香港のデパート「裕華百貨」で購入しました。彫刻と翡翠(宝石の一種であるひすいです。目と呼びます。これが多く入っている物ほど高価です)が 1個入っていますが、HK$600ほどですので、1万円くらいでした。墨の摺心地は、日本の雨畑などの日本としては高級品と言われている硯と 比べても、明らかに違います

 中国には頻繁に行っていたのですが、わざわざ香港のデパートで買ったのは、信用ができるからです。中国内で売られている 商品は、ほとんどと言っていいくらいに偽物です。よほど目が肥えていないと、「安物買いの銭失い」となります。そもそも、 品質の良い製品は、国内では売らず、輸出するのが基本方針の国ですから、国内に良い製品が無いのも無理はありませんし、 定価の考え方の無い国です。外国人と見ると、中国人に売る値段の数倍から数十倍くらいは平気でふっかけてきます。 中国人商人など、信用はできません。それで、少々高くても、値段相応の物が安心して買える、香港のデパートで中国製の 比較的高い物は買うことにしています。


No.19 万年筆とシャープペン  2002/11/09

 市内の骨董屋で見つけた万年筆とシャープペンです。

 万年筆は、水鉄砲のような構造で軸にインクを吸い込んで溜めるタイプです。ペン先は銀製ですが、 クリップには金蒔絵が施されていて、そこそこの高級品だったと思われます。

 シャープペンは、単純な繰り出し式です。鉛筆の芯を筒に刺して固定するようになっています。この シャープには、細かい文字が彫刻してあります。金型で造られたものではないので、職人が一文字一文字 手で彫ったものでしょう。彫られている文言は「明治大帝五ヵ条御誓文」とあります。もし、大正時代以降に 造られたのならば「明治天皇」と彫ると思うので、明治時代の製品ではないかと思います。

 店の主人の話では、近くの旧家から引取った物(どこの家から職業上の秘密なのでしょうね、教えては くれませんでした)ですが、日本橋松屋の紙製の万年筆箱(主人に言わせると、この箱の方が珍しいもの なのだそうです)に二つ揃って入っていたとのことなので、万年筆もその頃のものでしょうね。

 え、使えますかって。

 シャープペンはもちろん使えますが、万年筆のインクを軸に吸引する機構は正常に動きません。おそらく、 ゴム製の弁が入っているのでしょう、ゴムが劣化しているのだと思います。そのうちに、どこか修理できる 職人さんが見つかったら、修理を依頼したいと思っています。


No.18 調理器具  2002/11/08
 

 これ、なんだと思います。

 香港の家庭ならば、どこにもある調理器具なのです。

 今がまさに旬の上海蟹の調理にもこれらを使います。

 右側の、丸い形のものが、普通のお鍋を「蒸し器」に変えてしまう器具です。大き目の中華なべにこの器具を いれ、丸い部分にちょうどかかるくらいに水を張ります。火にかけて沸騰してきたら、この器具の上に丸い皿を 乗せ、蓋をすると蒸し器になるのです。

 この皿の上に、足を藁で結んで暴れないようにした生きた上海蟹を裏返しに乗せて蒸すのです。

 左側の器具は、蒸しあがった熱い皿を挟んで鍋から取り出すための器具なのです。

 両方を合わせても数百円の安い器具ですが、機能は十分です。

 冷凍物の餃子やシュウマイなどの調理済み飲茶も、電子レンジで「チン!」と比べ、驚くほど美味しく暖める ことができます。自炊派には必須の器具なのでした。


No.17 時計工具 2002/11/02

 香港の「深水捗」というと、電脳街で有名ですが、その大通りを越えた反対側が道具街です。工具や部品の店が軒を並べています。

 そして、そこには、香港名物の露天街もあり、簡単な台になんとか雨露をしのげる程度の屋根が付いた常設の屋台店が、狭い道の 両側に並びます。

 ここで売っているものは、安物の工具類や電池から、ネジや配線材料などの部材類に、安い時計が豊富なのも特徴です。 中国製の、1個が500円くらいからの腕時計、カシオのG−ショックのコピーなどが、山のように積まれて売られています。

 そんな中に、2軒だけですが、時計の修理用専門工具を置いている屋台があります。

 はめ込み式の裏ブタをこじ開ける「へら」状の専用工具や、ねじ込み式の防水時計用には、間隔を調整することのできる 二つの爪が付いた工具があります。時計の裏ブタの四角い窪みの間隔に合わせてこの爪を固定し、押し付けながら廻して 裏ブタを開けるのです。

 小さくて滑りやすい腕時計です、素手で持って裏ブタを開けようとすると不安定ですし、工具で傷を付けてしまう恐れが あります。そこで、4方向から時計を固定し、握りやすくするためのアルミ製の小さな万力です。

 金属ベルトの長さを調節するためには、ピンを抜いて鎖状のユニットを減らしたり増やしたりしますが、 そのピンを抜くための専用工具が、青いプラスティック製の物です。

 ピンセットや時計ドライバー、目にはめるルーペなどなどももちろんあります。

 どれも、100円から数百円ほどの値段で売られています。もちろん、工具だけではなく、消耗品類、 オイルやゴムパッキン類、時計にベルトを固定する、内部にバネの入ったピンなどは、各種の長さのものがあります。 時計用の特殊電池も、1個数十円で買えます。日本で電池交換をお店でしてもらうと、千円以上も請求されてしまいますが、自分で 交換すれば数十円で済みます。(日本でも、秋葉原のガード下で時計電池を買えます。ただ、数百円ですけどね)

 休日のお天気の良い日などに、散歩を兼ねてよくこの露天街をそぞろ歩いていました。そして、気に入った工具を買い集めたのです。


No.16 ライターケース 2002/10/28
 

 タイに旅行中に見つけたものです。

 100円ライターを、すっぽりと入れる「ケースです。ガズを使い切ったら、市販のものや、宣伝広告の入ったもらい物のライター を入れて使います。

 素材は金色にメッキした金属ですが、その外側には、タイの特産品である「エイ」の皮を張ってあります。

 エイの皮は、サメの皮の表面(日本刀の柄に滑り止めとして使います)によく似ています。ただ、その粒粒の粒子が細かいのです。 ザラっとした肌触りは手に良く馴染みます。

 エイの皮を使った工芸品はタイの民芸品として香港では高級品として売られています。サイフなのに加工され、上質の製品は 10万円くらいの高値です。

 気に入ったので、日本への輸入を考えたのですが、現地価格でも1個が千円ほどと高いので、 とても商売にはならないだろうとあきらめ、自分用に10個ほど買っただけでした(^ム^;)


No.15 ミニカップ麺  2002/10/26




 今、はまっているもの。それは、『肥満の素』です(^ム^;)

 写真では、大きさの比較がわかりづらいですが、これらのカップ麺は、手のひらに乗るほど小さな、 ミニサイズのカップ麺なのです。

 どこのメーカーが最初に始めたのかは知りませんが、カップ麺の各社がミンサイズを製品化していますね。

 ちょっと小腹が空いたとき、夜食などには、レギュラーサイズのカップ麺は量が多すぎます。そんな時に便利なのが このミニサイズ。写真はメジャー3社製品の一部(食べちゃったのがあります(^ム^;)。この他に、子供用のマイナーな メーカーの製品や、広い意味の麺、スパゲッティやマカロニなどのミニカップ(香港ではクノール他、欧米メーカーの 製品が豊富に売られていました)を加えると、日本中で手に入る製品は100種類くらいはあるのではないかと思っています。

 コレクションではなく、食べるためのなので、溜めるつもりはありませんが、目に付いたら買うでしょうから、数は 増えつづけるでしょうね。まあ、片っ端から食べたのでは人間ドックが怖いですから、極力、眺めて楽しむことに しましょう(^0_0^)

No.14 変形矢立 2002/10/20
 

 またまた「矢立」ですが、これまでの物とはちょっと違っています。

 「矢立」とは、昔の「携帯用筆記具」のことですが、この物は、どう見ても携帯には適しません。  あくまでも置いて使うことを前提に作られているのです。もしかすると、なにか別の名称があるのかも知れません。

 実は、私が買ったものではありません。ある年輩の方からいただいたものです。

 また、出所から考えると、これは「姫道具」あるいは、遊郭などで遊女が飾り立てた部屋に置いた物なのでは ないかと思っています。出所が、花柳界に縁の深い方でしたので。

 (その後、調べていて判りました。この製品自体は、確かに、数十年前に購入した物とのことですが、なんと、今でも造られ、新品が売られていました。東京の九段下にある、『平安堂』という老舗の書道具店で売られています。ちなみに、22,384円です。  2015/02/04)

No.13 矢立2品 2002/10/20


 このシリーズの1番目に紹介した物も矢立でした。今回も矢立ですが、前回のように、地方で細々と作られた製品では なく、流通に乗って売られている商品です。

 私が、もう10年以上も前に、銀座の伊東屋で購入した商品ですが、数年前にも同じ売り場で見かけていますので、 もしかすると(たぶん)今でも売っているのではないかと思っています。

 上の方は、墨壷が、「つづみ」の形をしています。筆を収納する筒の部分は「横笛」です。全体に小ぶりで華奢、 なかなかしゃれています。女性的ですね。

下の方は逆に、男性的に大ぶりにできています。墨壷は桶の形ですし、蓋には「亀」、筆筒も特に凝った作りではなく、 実用本位な製品です。

 朱色の紐は、別に手に入れ、私が付けています。オリジナルには付いていません。

 どちらも、実用品として使うことはできますが、私はオブジェとして室内飾りに使っています(^ム^)


No.12 Mini Maglite 2002/10/18

 米国の有名なメーカーの製品なので、ご存知の方も多いと思います。

 日本ではあまり見かけませんが、香港などでは、ビルなどの守衛がこの会社の大型の製品(単1の電池を4〜6本使った製品) を腰に下げています。形はこのミニマグと同じででが、そのままスケールアップしているのです。材質はアルミですし、 電池の重量が加わりかなり重い。電球の部分が太く大きくなっていますから、柄の端を持つと、先の方が重石になり、 振り回しやすくなる。そうです、警防の替わり、武器になるのです。そんなことから、守衛や夜警の必需品なのです。

 この製品はそのミニチュア版です。単3を2本の仕様ですから、長さは15センチ弱と片手で握ります。

 私はこれを、クリップ付きの黒いゴムのケースに刺し、普段使いのショルダーバックに取り付けて持ち歩いています。

 国際線の機内で、床に落としたアクセサリーが、暗くて見つからないで困っていたお嬢さんに、そっと手渡して貸してあげたりと、 これまでに何度も役に立ってくれています。

 今ではすっかり、私の必携品になっています(^0_0^)


No.11 中国製マグカップ 2002/10/18

 最初に見つけて、買って使い始めてからもう5年になります。その間、両親やら親戚やらにお土産にしましたし、帰国する 時に置いてきて、代わりに買ってのがこれ、2代目ですから、もう、10個は買いました(^ム^;)

 蓋付きマグカップに、金網の茶漉しが付いています。茶漉しに茶葉を入れ、湯を注ぎ、蓋をして1分ほど蒸らし、 蓋を裏返してそこに茶漉しを置きます。蓋は茶漉しの置き台になるのです。

 常飲しているボーレイ(プアール)茶ばかりではなく、烏龍茶や紅茶もこのカップで飲んでいます。

 絵付けは手書きではなく量産のプリントですが、細かい絵柄と使っている色数が多くなかなか豪華です。磁器そのものの地肌が綺麗です ので、おそらく産地は景徳鎮でしょう。

 お値段は、香港で買っても3千円ほどですので、普通の土産物のカップの数倍、高級品の部類でしょうね。日本で、デパートなど で扱えば、2倍以上にはなる商品でしょう(^ム^)

 気に入っています(^0_0^)


No.10 中国印籠? 2002/10/15

 
 香港の大陸側の観光地、尖沙咀(チムサーツイ)の北側、香港人の銀座通り、佐敦(ジョーダン)ネーザンロードの 1本西側の通り、廟街のすぐ近く、観光パンフレットにも載っている屋台店、翡翠(ヒスイ)市場で見つけた骨董品です。

 ただし、この市場、本物もあるにはありますが、ほとんどが、本物よりも本物らしい偽物と、とても本物とは思えない作り物 (日本刀が何本かありましたが、その鞘には、おそらく、出兵する軍人に友人が書いて贈ったのでしょうね、寄書きがかかれています。 それが、印刷されて何本もある(^ム^;)が混在する危ない店。まあ、屋根はあるとは言っても、屋台と変わらないのですから、そんなに 高価な物を仕入れられるはずがありませんけどね。

 この品物、造りはまさに日本の「印籠」ですが、描かれている図柄は中国そのものです。ただ、中国にも旅行用の印籠があっても おかしくはないので、日本の印籠のコピーではなく、中国骨董かも知れません。いかにも古そうに作られています。材質は「骨」です。 一見すると象牙風ですが、違うでしょうね。

 でも、ちょっと可愛かったので買いました。根付は、同じ市場で買った翡翠です。あまり色が良くないので、安物です。


No.9 廃材のローライダーバイク 2002/10/13


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 よく見てください。ボルトやナット、ベアリングや金属の板切れなど、廃材を集めて組み合わせ、見事な ローライダーバイクが出来上がっています。

 これは、ベトナムに遊びに行った部下が、私がバイク好きなのを知っていて、露天のマーケットで買ってきてくれました。

 ベトナムの特産品かというと、そうでもないようです。中国でも、同じようなアイディアで、人や乗り物を作った オブジェを見かけたことがありますので、言って見れば、どこにでもあるのでしょうね。なにしろ、この種の廃材はどこででも 手に入りますからね。

 ありきたりのものかも知れませんが、このバイクは良く出来ていますし、部下(若い女性です)からのプレゼントというのも、 気に入っている理由の一つです(^ム^)


No.8 ホームページ創り  2002/10/14


 今、はまっているもの。それはもう、このホームページ創りです(^ム^;)

 @niftyの会員だから、10MBまでのホームページは追加料金なしで作れることは知っていました。

 フォーラムのホームページはすでにオープンしているし、パレット「知的に生きるいきいきフォーラム」も 運営しているので、HTMLを知らないわけではない。でも、6年間、ちょうどインターネットや個人のホームページの 流行の走りに日本にいませんでした。私の性格からは、1歩とはいわないまでも、半歩は人に先んじたいという気持ちが あります。すでに半歩送れた今、ちょっと気恥ずかしくてその気になりませんでした。

 ある晩、晩酌で飲んだ勢いと、たまたま見た@niftyのホームページの誘いの文言から、エリアだけを確保しました。気楽な 気分で。本格的に始めるつもりなどまったくなかったのですが……。それから、二日目、ようやく重い腰を挙げ、公開は考えてはいないけれども、 ともかく、「骨組み」だけでも造っておこうと作業を始めたら……。これが、面白い(^ム^;)

 創るからには、見ていただけるホームページが造りたい。ホームページで最も大切なのはコンテンツ。だてに50年を生きてきた わけではないのだから、コンテンツの一つや二つ、気楽に思ってはいたものの、始めてみると、自分の知識や経験が、いかに、 体系付けられていなかったかが、骨身にしみてわかりました。

 ようし、それならば、勉強して、自分の知識や経験を形にしよう。その表現がホームページだ。

 今、はまっています。まだまだ、途中ですが(^ム^;)

No.7 くり小刀 2002/10/12

 購入してから、10年ほど経っています。工作用ナイフの「肥後之守定駒」を買いに行ったお店で見つけて衝動買いしました。

 名前の通り、木材などをくり抜くための専用切り出しです。さて、なにに使うか……。思っている内に10年が経ってしまった のです。

 実は、その買ったお店(銀座です)には、ハンドメイドの切り出し小刀が多数ありました。切り出しは、指物の職人などが使う 道具ですよね。使う職人も少なくなり、切り出しを造る職人も少なくなりました。日本伝統の道具でもあります。手作りですから 値段もかなり良いものですが、今のうちに、使わなくても、少しずつ買い集めようと思っています。

 このくり小刀のように、眺めるだけかも知れませんが。

No.6 韓国版 花札 2002/10/09


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 最近はあまり見かけられなくなりましたが、日本伝統のカードゲームに「花札」がありますね。

 この花札を、香港で見かけたのです。場所は、日本人客向のカラオケクラブなのです。客を待つホステスさんの 控室で、韓国の女性を中心に、花札をしていました。

 始めは、日本人の客からでも、遊び方を教わり、札ももらったものと思っていました。ところが、自炊の食材を 買いに行った韓国食材店で見つけたのです。なんと、韓国製の「花札」が売られていたのです。しかも、韓国女性達に いわせると、韓国オリジナルの古くからの遊びだと言い張るのです。

 おそらく、日本が統治していた時代に、日本から入ったのが定着し、韓国人が勘違いしているのでしょう。なにせ、 「小野の唐風の柳と蛙」の図柄まで同じ(韓国風の服装に変わっていますが)なのですから、日本がオリジナルであることは明白ですから。

 大きくして見てください。短冊に書かれた文字は、「ハングル」です。

No.5 スクーター  2002/10/5



 自宅から職場までが約9キロ。地方都市であることから、公共交通機関がほとんどなく、通勤の足は自分で 確保しなければなりません。始めは自動車を使っていましたが、妻が免許を取り、子供の送り迎えに使うよう になったため、車を2台にする必要になったのです。まだまだ収入の少ない若い頃です。2台を維持するのは 経済的に苦しい。そこで、学生の頃から心の奥にしまっておいた2輪車への憧れが表にでてきたのです。

 本音は趣味で買いたい心を妻には伏せ、経済的な理由をあげバイクを買うことにしたのです。 残念ながら普通免許しかありませんでしたので、買ったのはいわゆる50ccの原付バイクですが、メカとしての 仕様は本格的な、ホンダCB50でした。

 通勤に使って1年ほど経ったとき、同僚からの一言がこたえました。

 「サーカスの熊みたいだね」

 身長が180センチ弱、体重は80キロを楽々越える私です。50ccのバイクに乗る姿は、彼の目には「熊」と 映ったのでしょう。ショックでした。本人は満足して乗っていたし、運転技術的には充分な自信があるのです から、いっぱしのライダーに見られていると思っていたからです。

 言われたその日に教習所に行き、自動二輪の教習を申し込みました。

 教習は楽なものでした。なにしろ、当時は30歳を越えたばかりの若さですし、教習所には50ccとはいっても、 メカとしては大型バイクとまったく同じ仕様のバイクで乗り付けているのです。教官にしてみれば、何も教える ことは無い。大型に慣らすことだけを教えれば良いと判断したのでしょう。教習コースの説明だけで、後は自由に 練習しろと言われただけでした。規定の時間になるまで、車庫から教習車を出し、自由に乗って終わりです。 検定試験ももちろん1回でパス。最短コースでの卒業でした。

 通勤の足は、50ccから400ccに変わりました。時はちょうど、中年バイクブームが始まろうとしていた 時期でもあって、私の周辺にはそんな仲間が集まり、持ち上げられてツーリングチームを結成しリーダーになり ました。毎月1回の定例ツーリングは楽しい思い出です。

 香港勤務を命じられ、いつ帰国できるかもわからない赴任でしたから、所有していた二輪車(当時は5台持っていました) を泣く泣く処分した赴任。今年の3月末に帰国したのですが、通勤の足がない。6年間もバイクには乗っていなかったので、 大型のバイクにはちょっと自信が持てないことから、リハビリを兼ね、通勤用には125ccクラスのスクーターを 使うことに決め、買ったのがヤマハの製品でした。

 スクーターといえば、台湾が「スクータ王国」です。台北の街に行くたび、街に溢れるスクーターの多さには 驚かされていました。買ったのは、台湾ヤマハ製の輸入車です。デザインは日本からの指定なのでしょう、台湾で 一般的に見られるような、派手なものではなくおとなしいものです。

 買ってからそろそろ半年が経とうとしています。毎日のように乗っていますが、故障一つなく、快調そのもの です。まだ一度も遠出はしていませんが、秋の紅葉が盛んになったら、ぶらっと山に分け入ってみたいと思っています。

No.4 お魚お鍋 2002/10/03
 アルミで出来たお魚型のお鍋です。タイではポピュラーな鍋のようです。

 香港に住んでいた時、香港島の灣仔(ワンチャイ)という場所(白人向のバーが建ち並ぶところです。米軍の 空母などが寄航すると、水兵が街に溢れ、セクシーな衣装の女性が通にまで出て客を引く、ちょっと淫靡な街 になりますが、普段は庶民的なレストランが並ぶ街でもあります)にあるタイ料理のレストランで始めて見かけた のが、このお鍋です。

 この鍋に、野菜や香りのある草を敷き詰め、鍋よりも一回りくらい小さい淡水魚(鯉の仲間でしょう)を軽く 蒸したのを乗せます。トムヤンクンに使うスープと同じスープをかけ廻し、ヒタヒタになった状態でテーブル に運ばれてきます。鍋の台はコンロになっていて、アルコール固形燃料を下の皿に入れて火を点けるのです。

 煮ながら食べる料理なのですから、一種の鍋料理用の鍋なのです。

 お魚のサイズに合わせて、お鍋にもサイズがあります。この鍋は、40センチくらいのちょっと大きめの もので、私がレストランで注文した料理と同じサイズでした。
 ちなみに、35センチほどの魚を使ったこの料理、3,000円くらいでした。

 あまりのかわいらしさに、ちょっと大げさに誉めたら、店の主人が、お土産にと、新しいお魚鍋をプレゼント してくれました。これがその「お魚お鍋」です。


No.3 ダイス&カップ 2002/09/29
 考えがまとまらずイライラしたときや、選ばなければならないものがあるのに、どうしても決められない、 そんな時に私はこれを使っています。

 元々は、香港のテーブルゲーム用の5個のダイスとカップのセットです。1組で使うのではなく、遊ぶ人数分だけの セットを用意してから遊びます。

 遊び方は、カップにダイスを5個入れ、振って伏せてテーブルに置きます。そう、ちょうど丁半バクチみたいに。 5人で遊んでいるとしたら、伏せられた5個のカップの中には、総数で25個のダイスが入っていますね。その中の ダイスの目を推測して遊ぶのです。

 最初の人は、自分のカップの中だけを見て、その出ている目の数を記憶します。例えば、3の目が3個に1の目が 1個に6の目が1個だったとします。
 次は、全体の数を推測し、特定の目が何個あるのかを宣言します。例えば「3が11個」。1の目はオールマイティ なので、自分は3を4個もっていることになります。残りの4人も一人1個づつはあると推測し、1も3個はあると 読んで11個を宣言するのです。

 次の番の人は、やはり自分のダイスだけを見て宣言をします。この場合は、目の番号を大きくするか、目が同じなら ば総数を大きくしなければなりません。「3の12以上」か、「4のX個」しか宣言できません。順番に宣言をしてゆくと、 総数の方が25に近づくか、目の数が上がって「6のXX個」となってゆきます。

 どう考えてもそんなには存在しない、今宣言されているよりも上位の宣言は無理だと思った人が、 自分の宣言する順番の時に「オープン」を宣言します。

 この場面で全員がカップを開け、「オープン宣言」の直前の宣言を実際のダイスの目が 満たしているかどうかを確認します。例えば直前の宣言が「6が20個」だったとすると、1と6の目のダイスの 総数を数えるのです。
 20個以上あれば、「ストップ」を宣言した人の負け、20個以下ならば、「6が20個」と 宣言した人が負けになります。

 この遊びは、普通は、ビヤバーなどで、ビールを飲みながら大勢でガヤガヤ騒ぎながら遊ぶので、負けた人は罰と して「一気呑み」をさせられたりするのです。

 香港では、大衆的なビヤバーやショットバーだけではなく、高級クラブでも、このセットを置いている(大概が、 ビールメーカーなどのロゴが入ったカップです。宣伝用にお店に配るのでしょう)のが普通です。また、 これ以外にも遊び道具が置いてあります。日本の居酒屋にはなにも置いていませんね。なにかあれば、場がしらけそう になったときなど、盛り上げてくれるのですがね。

  

No.2 日本刀のような「矢立」 2002/09/26
 みなさん、「矢立」ご存知ですか?
 その昔、万年筆の無かったころ、屋外や外出先での「知的生産」には必需品だったのです。
 墨壷と筆を入れる筒が一体となって、持ち歩くために作られた「携帯用筆記具」です。
 今では、実用品というよりも、趣味の収拾の対象になっていますが、江戸庶民の知恵と当時の「知的生産の技 術」のツールとしての筆記具です、優れたものが多く残っています。
 骨董品として残っているほかにも、今でも造られている製品もあるので、集めるにはそれほどお金はかかりま せん。旅行に行ったときなど、地元の小物の店や古道具屋、骨董屋などで、そこそこの値段で買えるので集めて 見るのも面白いと思っています。
 そんな収集品の中から、ちょっとユニークな「矢立」を紹介します。  骨董品ではありません。現代の製品ですが、すでに作っている工房は職人がいなくなって閉まっているので、 買ったお店の話では在庫限りとのこと(6年ほど前のことなので、もう無いかも)です。
 ユニークなのは、刀の「小柄」のように、ペーパーナイフが付いていることです。買ったお店の人の話では、 武士用に造っていた工房の製品だとか。「矢立」の主な顧客は、武士ではなく、商店の番頭や手代。古道具屋や 骨董店で見かける製品は実用本位の物が多いですが、この「矢立」は、武家用に作られた趣味の工房の製品です。
 買ったお店を紹介しておきますね。栃木県の足利市、足利学校の正門前のお店です。
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No.1 ボーレイ茶(プアール茶)  2002/9/23

 皆さん、中国茶をご存知ですか。

え、烏龍茶でしょって。違いますよ。中国は広い、烏龍茶はもちろん飲まれていますが、 台と福建省を中心としたエリアのことですよ。上海やもっと北の方では日本茶と同じよ うな緑茶が一般的ですし、日本人も良く行く香港ではあまり烏龍茶は飲まれていません。  中国茶には種類が多いのです。

 私は、香港に6年住み、すっかり「ボーレイ茶(中国語ではプアール茶)にはまってしまっ ています。

 ボーレイ茶は、発酵させたお茶です。同じ発酵茶の紅茶に色は似ていますね。有名な産地 は雲南省です。ちょっとかび臭い匂いはしますが、濃い紅のお茶です。ふくよかな甘味が あって、病み付きになりますよ。ただし、良いお茶だったらね。安物のボーレイ茶は臭い だけですから。

 ところで、お茶は嗜好品です。値段は天から知まで。値段は正直なもので、高いお茶は美 味しい。

 香港に住んでいた時、そこそこ高級なスーパーマーケットで買っていた中国茶は、250 グラムで10香港ドル程度でした。そんな商品しか売っていないのです。でも、食事に行 く中程度のレストランのお茶よりも不味い。そこで、私の秘書の女性(香港中文大卒で早 稲田大学に留学経験を持つ日本語の上手な女性です)に質問をしました。「どれくらいの 値段のお茶を飲んでるの?」彼女は、中国に工場を持つ中小香港企業の役員の娘さんでし たが、オーナーではありません。香港人としては、リッチでもなく、貧しくも無く、まあ、 普通の香港人です。

 彼女の家では、250グラムで100香港ドルほどのお茶を飲んでいるとのことでした。 100ドルと10ドル、私の買っていたお茶が不味いはずですね。

 今、好んで、休みの朝などに特別に煎れて飲んでいるお茶は、6月に香港に行って250 グラム200香港ドル(日本円で約3千円)で買ったものですが、日本でも、250グラ ムで500円のボーレイ茶が、近くのお店で買えるので買っています。味わいは比べ物に なりません。でも、本当に良いお茶は、香港に行かないと買えないので、普段は日本で買っ た安物の方を飲んで我慢をしています。それでも、中華街で出されるお茶と比べるとまだ ましですよ。日本の中華料理屋などで出される中国茶や、サントリーなどが売っているペッ トボトルや缶入りの中国茶の不味さといったら、香港のスーパーのお茶(250グラムで 150円程度)よりも不味いお茶です。おそらく、クズのようなお茶を使っているのでしょ うね。

 料理もお茶も「文化」ですね。はまると、とめどもない。今年の広東市で開催された世界 のお茶の展示会で、最高の値段の付いたお茶は、台湾製の烏龍茶だったそうですが、25 0グラムで100万円を越えていたそうです。そこまではとてものめりこめそうもないで すが、美味しいお茶は魅力的です。
左から、中国緑茶 ・ ボーレイ茶 ・ 烏龍茶


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hpmanager2@albsasa.com Albert 佐々木